Ares アレス
*注:今回はかなりボリューミーになります
戦を司る男神アレス。
アテナも戦の神様ですが、アテナは栄誉や計略といった知的な面を表すのに対して、アレスは狂乱や破壊、戦の現場そのものを表すそうです。
性格も粗野、残忍、不誠実と、戦争の汚さを全て体現したような神様ですわね。。。
ローマ神話では「Mars」マルス、火星ですね。それと対応する神様です。
イギリスの名作曲家、グスタフ・ホルストの組曲「惑星」でも、火星は不穏な何かが迫ってくるような曲調、五拍子なのも不安定さを増幅させ、まさしく「戦」を示唆してるように聞こえます。
ここで面白いのは男神の中でも一、二を争う美貌を持つというところ。
醜いとされ、忌まわしいとされた神様が大変な美貌って、なんだか毒蛇や大百足と共通してて、良いもんですわ。
組曲惑星の火星も、おどろおどろしい中でもとても大きな熱意や美しさも垣間見える作品ですしね。
醜さ美しさがある上で、圧倒的に美しい・・・私の求める美学に沿っております🎶
さてさて、今回は生き物を見つけるときの意識的な面について書いていこうと思います。
オオナガトゲグモ Gasteracantha arcuata
ですかね〜。Curved spiny spider や Long horn spider なんて呼ばれてる類の蜘蛛です。
ちょうど目の高さの茂みの奥で見つけました。
私は撮影の多くは夜間ですので、ライトを使用して生き物たちを見つけていきます。
両生類、中でもカエルはライトを向けた時に見える目の反射で見つけていきます。
爬虫類は茂みや落ち葉の間から見える体の反射や、動くときの音、居そうだなと思う場所を凝視する事で発見することが多いです。
おそらくマツムシとかそれ系の虫ですね。
昆虫に関してはあまりにも分類群が大きすぎてなんとも言えないので私がよく撮影する分類群のお話でもしましょうか。
直翅目を例にとりましょう。
植物に擬態する種が多くを占めますので一番大事にしてるのは「違和感」です。
色々な植生を見てきた上で、直翅目が居ない状態での植生を記憶しておけば、いざ現場でそれを見た時に「ん??」と感じることができます。
そう感じた時は大概、何かしらの生き物や隠れてる直翅目を見つけることができます。
勿論、いらっしゃらない時もあるんですがね。
(凄まじいカラーリング…笑)
この種なんかは上記したような「違和感」で見つけた種ですね。
違和感を感じ取るにあたって大事なのは全体をボヤッと焦点を合わせずに全体を見ることですかね〜。
いちいち全部見ていたら、疲れますし…私はなるべく楽をして生き物を見つけたいので。
これぐらい体色が派手だと、割とすぐ気づけます。この時は樹上生の「オオガシラ」という蛇を探してたときの副産物。
夜の鳥さんの多くは蛇探しの副産物として撮影することが多いですね。
ヨタカも見たんですがすぐ飛んでってしまいました、、、トホホ、、、
カエルも勿論、擬態する種が多くいます。直翅目と同様に違和感で探すことも多いです。
カエルはびっくりすると跳ねて逃げてってしまうので、こちらが先に気づかなければ写真は撮れないと思っておいた方が無難でしょう。
下手に深追いすると、毒蛇や蜂の巣、木肌にいる百足や毛虫に気づかなかったり、二次災害を引き起こす可能性もありますので。
フィールドで大事なのは諦める気持ちですかね。
海外遠征だとしてもです。私もタイ王国で何度も諦め、その後一度も会うことのなかった生き物も数多くいます。
一時の欲望で目測を見誤り、事故が起きた場合を考えれば自明だと思いますが、あまりにもリスキーですので、どうかご安全に。
先日のVogel's pit viper のマクロレンズでの写真です。
この時はスネークフックで多少移動させての撮影ですのでわかりやすいんですが、本当に細心の注意を向けてないと気づけません。
琉球列島ではヒメハブ、本州ではマムシが擬態する毒蛇で有名ですね。
兎に角、まずは崖崩れ等の地理的な危険、そして有毒生物等の有機的な危険予知は最低限ですね・・・。
北海道や中部地方だとクマやイノシシなんかにも対策をしなければなりません。
東南アジアですとゾウ、トラ、ヒョウなんかも居ますので・・・。
結局、こういう危険予知の練習が生き物を早く見つけられる目の養成になったりもしますので、日頃からそういう目の使い方、意識の向け方をやってみるのは良いことかもしれません。
長くなってしまいましたが本日はこの辺で。
最後まで読んでくださった皆様に心から感謝申し上げます。
皆様のアクセスが、私の励みになっております💕
それでは、ごきげんよう。