![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10331205/rectangle_large_type_2_f2c36a3f570947b8176e5e3829cd13ab.jpeg?width=1200)
「一過性」と「普遍性」の話
一過性と普遍性を考えてみたので紹介します。
マーケットの値動きには2種類の性質があると考えています。
・一過性の値動き
・普遍性の値動き
この2つの内、自分は「普遍性」のみを追求しています。その理由は後ほど説明します。まずはこの2つの性質を考察します。
一過性とは「一時的な現象、継続性の無い現象」を指します。
自分は特に「バブル相場」「抑制相場」を一過性の値動きとして分類しています。
最近のバブル相場であれば、仮想通貨(暗号通貨)バブルが記憶に新しくあります。抑制相場であれば、スイスフランの為替介入(後にスイスショック)などがあります。
これら一時的な暴騰暴落・固定相場に共通する要因は「人為的価格操作」です。そして、その一過性の生成と崩壊の原因は人間の「欲」です。
欲は投機マネーを呼び込みます。
投機マネーとは実体を伴わないゼロサムの資金フローです。つまり、価格操作のためだけに出入りする資金です。
この資金は流入した後、どこかのタイミングで必ず流出します。何故ならその価格操作で生まれる差益こそ目的であり、実体を無視した全く実需の伴わない投機マネーだからです。
つまり、人々の欲が一致した時に実体からかけ離れたバブルが生まれ、そして実体を伴って崩壊するのです。
懐疑→盲信→飽和→崩壊
一過性の値動きを狙った戦略ではスピードこそ全てであり、懐疑の中で一歩踏み出す必要があります。そして、1度発生した一過性の値動きが終わると長期間に渡って同じマーケットで同じ現象が発生することはありません。
自分が一過性の値動きを追わない理由は「予測が困難で再現性が乏しい」からです。つまり、ギャンブル性が非常に高いのです。
では自分が追求する普遍性の値動きとは、どの様な性質か考察します。
自分が取り扱う銘柄(主に通貨)は実需が必ず存在します。そして、市場規模が大きいことが前提条件です。
つまり、簡単には価格操作が出来ない市場を選んでいます。
価格操作が簡単に出来ないということは、価格を動かす要因は絞られてきます。
それは「実需」と「バイアス」です。
実需については、教科書通りの内容となりますので割愛します。
ここで重要なのはバイアス(偏り)です。
マーケットでは常に資金の入出が繰り返されていますがある時、マーケットの一部にバイアスが生まれます。
このバイアスは「いくつかの種類に分類可能」で「一定のサイクルが存在」します。
これらは一過性の値動きと比べて、圧倒的な優位性の存在を意味します。
「分類可能=条件がある」
「一定のサイクル=予測可能である」
ここに気が付けるとマーケットの見方が大きく変わってきます。まだ気が付けていないのであれば、まずは大局を観ることを意識して下さい。
「なぜ」そこでその事象が発生したのか?
そのひとつの事象を「高い視点」「広い視点」から今一度考察し直してみて下さい。
また、一過性の値動きもマーケットを跨ぐことで普遍的な要因を見出すことを出来ます。ただ、継続性の無いものは複利運用に向きません。ギャンブル性も高くなり、リスクを超えたハザードを抱えることにもなりかねません。
普遍性についてもう少し深い内容を記述する予定でしたが長くなりますのでまた別記事で補完させて頂きます。
あなたの学習を少しでも加速させる一助になれれば光栄です。最後まで読んで頂き有難うございました。