チェコ移住計画がおじゃんになったので好きなチェコ映画を紹介します
Ahoj! マンジェルカです。
チェコへ移住すると言い続けて早2年。。
今年こそは!と思いきやコロナ。。
なかなかタイミングが合わないことに悔しさを感じますが、文句を言っていても始まらないので自分が好きなチェコの映画でも紹介させてください。
Kolja (邦題:コーリャ 愛のプラハ)
ビロード革命直前のプラハに暮らすチェリストのロウカは貧乏で女たらしなミドルエイジ。葬儀場で演奏したり、墓石の修復をしたりして生計を立てていたものの、ある日友人から子連れのロシア人女性との偽装結婚話をもちかけられお金に目がくらんで承諾してしまう。
結婚したはいいが、女性はボーイフレンドがいる西ドイツへ亡命してしまい、5歳の息子「コーリャ」が一人残される。仕方なくロウカが引き取ることになったが、言葉が通じない、子供の扱いが分からないですったもんだする話です。
くたびれたおっさんと純真無垢な子供がだんだんと打ち解けていく様子が心にグワっときます。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、東京国際映画祭グランプリを受賞している有名な作品です。主演のZdeněk Svěrákは映画の脚本も手掛けており、監督は彼の息子であるJan Svěrákです。
Vrchní, prchni! (直訳:逃げろ、ウェイター!)
先に紹介したコーリャと同じくZdeněk Svěrákが脚本を手掛けている作品です。しがない本屋の店主(なぜか女にはモテる)がある日ウェイターに間違えられたことがきっかけで、手っ取り早くお金を手に入れるために様々なレストランでウェイターの振りをして荒稼ぎしていく話です。ヘタレっぽい見た目に反して犯行は大胆で、ドキドキハラハラしながら笑って楽しめる作品です。
Dívka na koštěti (直訳:箒に乗った少女)
魔法学校に通うドジっ子魔女のサクサナは単位を落としたために300年の居残りを命じられるが、人間界へ逃亡する。行く先々で魔法を使ってはトラブルを起こしてしまい、周囲の人間を巻き込みながら解決していくドタバタコメディ。サクサナのキュートな性格や笑顔がとても可愛くて、楽しい気持ちにさせてくれる映画です。
Dědictví aneb Kurvahošigutntag
(直訳:遺産 もしくは ごきげんようくそ野郎)
かなり汚い言葉を使っていて、題名だけで目を引く作品。直訳は私が勝手につけました。多分こんなニュアンスかと。共産主義の時代が終わり、酒・女・ギャンブル漬けの生活を送るダメ男に突然舞い込んできた巨額の遺産相続の話。いきなり大金を手にした男が金に物を言わせてハチャメチャな生活を送るコメディ作品です。チェコの国民的歌手である故カレル・ゴット氏も本人役でチラっと出演しています。チェコの田舎の村の描写が見ていて楽しいです。
以上4作品になります。私的な意見ですが、チェコ映画ではダメ男と勝気な女性の組み合わせが多いような気がします。まだ数えられるほどしかチェコ映画を見ていないので何とも言えないですが、現地に行ってもなんとなく女性が強そうな雰囲気は感じられます。
マイナー故かチェコ映画を配信しているところはほとんど無いため、観られる機会は少ないかと思いますが、駐日チェコ共和国大使館での上映会や映画のイベントなどで目にすることもあるので興味がある方はぜひ。