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〈重箱の隅の罪〉面倒な質問を華麗にかわす心理術

議論、という言葉は聞こえがいいし、正論、という言葉も聞こえはいいが
時たま、それを使い損ねると、ただの暴力になってしまうことは少なくない。

例えば、
●重箱の隅をつつくような質問をしてくる
●答えられないことをわかっていながら質問してくる

国会中継を見るのが好きではない理由として、

不毛な質疑が多すぎて、本来の目的がいずこや
”相手を打ち負かしたいだけ”の目的にすり替わっているように思えるからだ。

「この政策の予算はいくらですか」と聞いて、
「そんなことも知らないんですか!」と勝ち誇ったり・・・

「そういう細かいことは・・」と濁すと
「細かいことまで全て明らかにしておかないと、国民は納得できるわけないじゃないですか!」
と食ってかかり・・・

その時間、本当に必要ですかね?もっとやるべきことありませんかね?
と、ついつい見ていて愚痴りたくなる。

まったくクイズ質問を国会でやっている場合ではないのだ。

では、そのクイズ質問が、ふいに我が身に降りかかってしまったとき、
どのように対処すればよいのか?

英国ヨーク大学のピーター・ブル博士は、質問をじょうずにかわすことで有名なサッチャー元首相のインタビューを研究し、いくつかの有効な方法について明らかにしている。

困った質問をされたときには、すぐさま質問をかぶせる。(逆質問)
これで、うまくその状況を抜け出すことができると述べている。

ブル教授によれば、逆質問にはいろいろなバリエーションがあるという。

パターン1《質問に質問する》
「そんな話は、今の状況とどんな関係がありますか?」
「その話は、間違った前提に立っていませんか?」
「それについてあなたはどう思うのですか?」

 パターン2《質問者の存在に質問する》
「どうしてあなたにそんなことを質問されなきゃならないのでしょうか?」
「どんな権利があってそんな質問をしてくるのですか?」

パターン3《より詳しい説明を求める》
「抽象的すぎてわかりません。なにか具体例をあげてくれませんか?」
「どういう意図で、そんなことを聞いてるのか教えてくれませんか?」

最後に
そもそも《相手に質問をさせない》
「なるほど、ですが、私の話はまだ途中ですから」

 答えたくない質問をされたときには、心理戦で交わせばいいだけの話だ。

つまり、議論するだけ無駄なので、重箱の隅をつつかれてしまったら、罪な人だ、と思って、議論の土俵にのらなければいいのである。

 

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