見出し画像

伝統工芸の危機?

「風前のともしび」の伝統工芸品 田中麗奈さんが故郷で感じた危機
https://digital.asahi.com/articles/ASS8J55P3S8JTIPE011M.html?ptoken=01J5JBV4W0P5C2QCJDZ6635EGJ

田中麗奈さんが故郷である久留米市の籃胎漆器を応援。籃胎漆器とは簡単にいうと籠などを漆で塗ったものです。

芸能人が地域の伝統工芸品を応援して認知度が高まるというのは良いことで、我が産地である岩手の浄法寺塗も三浦春馬さんが愛用されていて、テレビで紹介してくれたおかげで広まりました。(残念ながら直後に亡くなられてしまいましたが。。)

しかしながら伝統工芸品の危機というのは昔から言われてきたことで、少子高齢化の今となってはもう諦めざるを得ない工芸品も多いと考えています。

伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)自体も古い制度のままで、補助金の仕組みも年々複雑化して大きな組合や会社でないと申請自体とても難儀します。元公務員の私ですら面倒で申請したくないと思うレベルです。

困っている事業者ほど使いにくい制度になっていて、いくら公正公平に補助金を支出しなければならないとはいえ、結果的に予算が余ったり、対象者に偏りが出るならば止めたほうが良いのではと思います。伝産法の施行から50年経った今、制度を見直して産地支援ではなく個々のクラフトマン支援にすべきです。

国産漆を育て後世に継承するための活動を行っています。ご支援をよろしくお願い致します。