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【4】プチ鉄子、ヤンゴン環状線に乗ってみた

皆様こんにちは。ミャンマー口唇口蓋裂プロジェクトの岸です。日本はそろそろ秋の気配が感じられる頃でしょうか。こちらヤンゴンは変わらず雨季が続いております。毎日どんよりしていると気持ちも沈んでしまいがちですが、この雨がないと水力発電の源が成り立ちませんので、程よく降ってねとお天道様にお祈りを送ったり送らなかったりする日々でございます。

雨季になると室内外の温度差&湿度でメガネ曇る率高し

今回は鉄道ネタ!私、こう見えてプチ鉄子、なんちゃって鉄ちゃんなんです。若い頃はよく青春18きっぷを使って旅したもんです。新幹線なんて邪道じぁ!なんて言いながら。ただお金を節約しただけだったんですけどね。今では許されないかもしれませんが、ワインとフランスパンをリュックに詰め込み、鈍行列車に乗り込んでボックス席で仲良くなった人に振る舞うというトンチンカンな所作をしておりました。若気の至り。

ヤンゴン中央駅。美しい!

今回利用させていただいたのはヤンゴン環状線。そして出発駅はやっぱりヤンゴン中央駅。1950年代に完成した駅舎です。立派ですね!写真は現地の仲間Yさんより提供していただきました。

ヤンゴン中央駅の中も美しい

まずは切符を買わないと。ということで駅舎の中に入りましたが、コンコースでは切符は売っていなかったので(それともまだ開いてなかったのかな)、ホームに向かうことに。陸橋もこれまた素晴らしい。まさにフォトジェニック。

芸術的

さてホームに降り立ちましたが、まだ切符売り場は開いていないみたい。ってことでぼーっとしていたら列車が入ってきました。日本の懐かしい車両だぁ!と思ったのも束の間。ん?ここで違和感。なんか、タッパ高くね?日本は電車のドアの高さとプラットフォームの高さは同じに設計されていますよね。車内放送でたまに車掌さんが”段差がありますのでご注意ください”なんてアナウンスしていますが、段差なんてもんじゃない。なので乗車する時は先に中に入っている人に引っ張り上げてもらいました。

胸の高さ以上はあった列車乗り口

かれこれしていると、切符売り場がOpen。早速購入。一周300チャット。日本円にして十五円くらい?日本だと信じられないお値段ですね。日本みたいに交通系ICはまだ導入されていないのでペライチの紙切れです。

車掌さんがボールペンでシャーッとしてチケット確認

ちなみに今回乗車したのはキハ47系1500番台の気動車です。前面の行先表示器は”名古屋”でした。JR東海さんから譲り受けた車両と見受けます。車内はまさにThe昭和。もちろんナイスな背中直角ボックス席もあります。天井には扇風機。ときめきがとまんない。。。しかし日本と違うのは窓、扉が全開放。走っている間も全開放。なんなら運転席前の連結部分も全開放。テンション爆あがり。風通しがいいとかのレベルじゃない。おかげでエアコンがなくても車内はとても快適。

全身で風を浴びました

そしてここがミャンマーのいいところなのですが、みんな親切。「おい!切符売り場、開いたぞ〜!」「どこまで行くんだ!?大丈夫か?」「ここ写真撮りなよ!」「そこ滑るぞ気ぃつけぇやぁ〜」「ここは○○駅だ!」。アナログVerアナウンスメントの多さったらハンパないんです。そして笑顔。これをおせっかいと言う方がいるかもしれませんが、おせっかいがあってこそ生きていける世の中だと私は思います。

環状線の路線図や!写メっとき!と電車の中のお兄ちゃんが差し出してくれた画面。

今回は一周はせず、半分周ったところで降車。1周回ると大体2時間くらいかかるみたいですね。最高に楽しかったヤンゴン環状線。まさかこちらで鉄分補給※ができるだなんて思ってもみなかったです(※一部鉄道ファンにとって”鉄分補給”とは鉄道に乗ることを意味します)。今度は一周を目指します!

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