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【コピーライターの思考法】読んだ人に「なるほど」と思わせれば勝ち!!

その時代を生きている人たちは、

まだ言葉にできない、だけどかすかに感じている「何か」を持っている。

その言葉にできない「欲求」や「願望」が無意識の中にたしかにあって、

それを「ほら、これでしょ?」と手にとって見せる。

コピーライター 中村 禎(なかむら ただし)

「どお?カッコイイでしょ?」的なコピーを書くことは、人を騙そう、ごまかそうとしていると言われます。また、コピーは「わたしの文章うまいでしょ?」と自慢するためのものでもありません。

商業活動という枠のなかで、目標とする訴求対象に、目的とする「何か」が伝わってはじめて、その言葉は「コピー」となります。

何のために書くのか、だれをどうしたくて書くのか。そこを忘れてはコピーなんて書けません。

コピーを書く時、課題について考えるまえに、待ちゆくひとびとを観察して、勝手にあたまの中で「どうですか?実際のところ?」と相談する。大勢のことを思って何かをつくるのではなく、誰かを思ってつくったものが、結局、大勢の心に届くものになるのです。

世の中の広告に対して、自分も消費者の1人として、「反応」する。

「なるほどね、そうそう!!」なのか、「はぁ?何でやねん!!」なのか。どっちの声が聞こえるかでいいコピーかどうかは判別できます。

自分の書いたコピーが、カッコつけただけの内容だったり、建前の理屈だけだったりすれば、すかさず「そーんなヤツ、おれへんやろ!!」とツッコむというわけです。

×「夕方になるとクマが出る」→目のクマと熊をかけてるの?だからなに?

×「夕方の女性を笑顔にしたいのです」→広告がキレイごと言ってもね…

×「夕方の美人が15万人増えた計算になります」→都合よすぎ

×「夕方、別人にならないために」→そこまでいくと失礼よ

〇「夕方の私、何歳に見えてるだろう」→たしかに気になるよね

〇「36歳の私が、夕方40.4歳になっていたなんて」→プラス4.4が気になるね

〇「朝の美人のまま 家に帰ろう」→いいね、前向きで

コピーライティング作品集

暑い暑い世の中でビールだけが冷えている。
ー キリン一番搾り ー

子どもが苦手なものは 一度揚げてみる。
ー 日清オイリオグループ ー

おかん、うまい。 でも、多い。
ー サランラップ ー

家は路上に放置されている。
ー セコム ー

有給とって家にいた。
ー セキスイ ツーユーホーム ー

相合い傘 濡れてる方が 惚れている
そんなアナタと なが~い、おつきあい。
ー 京都銀行 ー

ココロも満タンに
ー コスモ石油 ー

痛みは、ガマンじゃ治りません。
ー ファイザー ー

好みはいろいろ、カードはひとつ。
ー クレディセゾン ー

36歳の私が 夕方40.4歳になっていたなんて
ー 資生堂 ー

KDDIはなぜ渋谷に、窓のないビルをつくったのか
ー KDDI ー

一人勝ちを だまって見てるわけにはいかない。
ー KDDI ー

学生さんは金かかる。親のほうこそ金かかる。
ガク割は、オヤ割でもある。
ー KDDI ー

うまくいかない時に、 それでも続ける努⼒を 底⼒っていうんだよ。
ー 大塚製薬 ー

クヨクヨばかりじゃ、 やってけない。 イジイジばかりじゃ、 進まない。 ピキピキばかりじゃ、 はた迷惑。 ビクビクばかりじゃ、 ⼼臓に悪い。 ガクブルしすぎは、 震えすぎ。
ー ストライプ インターナショナル ー


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