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「やりたいこと」より「やれること」
突然だが、私はかつて、ただのデブだった。
しかし今はただのデブではない。筋トレを続けているからだ。
筋トレを1年間継続できる人はわずか4%というデータがある。私はその4%に入った。
このことから私が強く感じたことは、自分に合っていることをすることが大切、ということだ。
筋トレに励んだこの期間、筋トレ好きの同僚からよく、「筋トレ向きの身体だ」と言ってもらった。
筋トレ向きの身体とは、簡単に言うと、太りやすい身体と言える。同じものを食べても太る人とそうでない人がいるのは経験的にみなさんわかると思う。自分もそうだが、太りやすい人は筋肉がつきやすい。
私が筋トレをし始めたきっかけはプロレスラーに憧れたからなのだが、それまで憧れる人はもっぱら痩せ型、ガリガリとも言える人も多かった。
いわゆるロックンローラーというか、ガリガリで長髪で、タバコと酒、不健康そうな感じ。そして詩的な感じ。
人は自分にないものを求める、というが、私の場合まさにそれで、どう頑張ってもいでたち的に真似できない。それでも真似しようとするもんだからちぐはぐになり、かっこよくならない。そんなことを20年近くやってきてしまった。
その憧れたアーティストは今も好きだが、それに近づこうとはもう思わない。
なぜなら、それは、私には明らかに合っていないからである。
ここまで書くと、当たり前のようだが、実はこの自分に合っていることにフォーカスするということができていない人が多いような気がする。私は高校教師を生業にしているが、高校生はこれに陥っている子が多い。
明らかに短距離より投擲なのに頑なに短距離にこだわったり、明らかに柔道部の方が向いているのに、バスケットボールをやりたいと駄々をこねたり。
断言するが、やりたいことよりやれることをやった方が上手くいく。しかし、中高生の進路指導ではいつも、やりたいことの方を聞いてしまうのだ、今の世の中は。
やれることを探そう。