実はいいことよりも悪いことが多いココナッツオイルの真実
ココナッツオイルは不飽和脂肪酸をそれほど含んでいないため、ほかの油のように熱によって損傷を受けてトランス脂肪酸を生成しないというメリットがある。
しかし、飽和脂肪酸が多く含まれて熱変性しづらい良さがある半面、数多くの問題点があることもわかっている。
そもそもココナッツオイルは独特の味があり、日本の和食文化には馴染まないうえ、美容やダイエットとしての効果も信憑性に乏しいものばかり。
それどころか、性ホルモンを阻害することがわかってきた。
ココナッツオイルはダイオキシンに似た環境ホルモン作用があり、パーム油(ヤシ油)と共通する成分として、性ホルモンの代謝を阻害する有害因子が含まれている。
性ホルモンはDNAの遺伝情報までも作用する重要なホルモンですから、それが正常に働かなくなると、不妊や精子減少、性同一性障害といった状況も考えられる。
動物実験による動脈血栓症の増加、脂肪肝の発症といったデータもあり、そもそもココナッツは南国で採れるものなので、体を冷やしやすいという特徴もある。
この健康に良いと注目されて広く宣伝され後に、その害が少しずつ明らかになってくる流れは、「パーム油」が一時期もてはやされた状況と酷似している。
その背景には、「フェアトレード」という歯触りのいいネーミングを借りた搾取システムとも同根の、発達途上国の大企業営利主義もからんでいることが透けてみえてきている。
皮膚炎などに良いなどという報告から、増毛効果や脱毛症予防効果、ダイエット効果、脳の活性化、痴呆の改善・予防効果、果てはガン治療に役立つといった説まで出ているが、そんな都合の良い話はないのである。
使っている人は「体を冷やす」「性ホルモン阻害」ということを知り、ごま油などの日本人に昔から愛されてきたものから摂取することを心がけよう。