日本人が口癖になりやすい中国語
教科書では習うけど、実際現地のスラングではほぼ使用されない単語などは中国語でもたくさんあります。
例えば、先生と生徒の関係や、ビジネスシーンで取引先にも言いたくなる「今後とも宜しくお願いします」=「今后也请多多关照」なんかは、ほぼ100%と言って良いほど中国人は使わないので、むしろ日本人に合わせて作ってくれたフレーズなんじゃないかとも思えてきます。
だいたい初対面の相手には「你好(ニーハオ)」と挨拶すれば十分。「今天拜托了」(今日は宜しくね)ぐらい言えば良い感じ。
ちなみに「你好(ニーハオ)」も、知り合い同士の挨拶ではちょっとかしこまりすぎた表現なので、基本初対面の人やお店で店員さんを呼ぶ際にしか使いません。
こうした教科書言葉はさておき、中国在住の日本人留学生や駐在員など、中国語初中級者がよく口癖として使う言葉は他にもあります。
・那个〜
これは「え〜と〜」みたいに考える時に、中国人もよく発する言葉ではあります。「那个那个那个〜」と連発したり、「那个〜这个〜」とためたり、ネイティブスピーカーでもいろんな言い回しがありますが、留学生に多かったのは必ず決まった場所に「那个」をつけないと気が済まないパターン。
例えば挨拶の冒頭に必ず「那个〜」を入れないと会話ができなかったり、語尾に必ず「那个」と入れる人もいました。僕の以前の会社の上司は語尾に必ず「那个什么」をつける癖があり、我觉得那个什么〜但是那个什么〜所以那个什么〜と、さすがに横で聞いててくどいなと思ったものです笑
中国人がよく使う言葉だからとりあえず那个…をやってると中国語の上達の邪魔になってしまう気もします。
ただ、文法的に間違えかっていうとそうでもないので、難しいところです。
・每天每天 非常非常 特别特别很多很多
結構日本人が「每天每天(毎日毎日〜)」とか「非常非常(めちゃめちゃ〜)」みたいに同じ意味の言葉を重ねてしゃべるのをよく見ます。そして僕も当初言ってました。ある日中国人の先生に「別に中国人も言うことはあるけど、なんで日本人は高頻度で「每天每天」て重ねて言うの?」と指摘されたことがあります。毎日毎日ぼくらは鉄板の〜という歌詞がありましたが、この他にも「知らず知らず」みたいな言葉があるように、潜在的に日本語に重ね言葉が多いことが関係しているのかもしれません。中国語にも清清楚楚みたいな重ね言葉はありますが
・谢谢
中国人が「谢谢(ありがとう)」を使う場面は、お店の人から丁寧なサービスを受けたり、先生や上司などから手厚く何かをしてもらった際などに使います。基本、家族や友人間での「谢谢」はかなり使用頻度が少ない・・というかほぼ聞きません。
これは今だに僕も癖が抜けないんですが、例えば妻の母にご飯を作ってもらった時などに「谢谢!」と反射的に言ってしまうんですが「言わんでええて!」と毎回言われます。何かをしてもらったのに何もお礼を言わないというのがものすごく気持ち悪いんです。日本人の性ですね。
まあこうした日本人らしい中国語っていうのも、それはそれで文化なので全然無理に変える必要はないかと思ってるんですけどね。