電車内の座り方に見る中国文化
以前、中国人が地下鉄で席を譲るシーンをよく見かけるという記事を書きました。
その後、中国人の妻と話した際に電車内の不文律というか暗黙の了解で日中の違いがまだまだありましたので紹介したいと思います。
一度座ったら席を移動しない
例えば混んでいる電車に乗って、ロングシートの左端から2番目の席が空席なのでここに座ったとします。次の駅で左端の席の人が降りました。右手の席の人はそのまま座っています。
この状況でたいていの人は、左端の席にずれて座り直すのが普通ではないでしょうか?理由すら考えたこともなかったけどおそらく・・
①右隣の人とのパーソナルスペースを開けたい
②そもそも端っこの席が好き
この二点ではないでしょうか。
ただ、妻曰く右隣の人からしたら自分の隣が嫌で離れられたと感じてしまうとのこと。妻自身も隣の人が移動しているのを見ていい気持ちがしなかったそうです。
私はたぶん悪気があってのことではなく、上述の理由からと説明しましたが、そもそもパーソナルスペースを開けたいというのがいまいち理解出来ないようでした。
また、端の席が落ち着くという感覚もなく、むしろ足腰の悪い方や妊娠中の方など、手すりのある端の席を必要とする人のために最初から開けておいた方が席を移動する手間がないので安心するとのこと。
これは目から鱗でした。確かにロジックは通っているけど、日本人でこのような思考をする人って結構少ないですよね?
これもあくまで妻の感覚なのでデータ1に過ぎませんが、実際中国の電車内で一度座った席を移動する人はほとんど見かけなかったそうで、日本に来てから強烈に違和感を感じたそうです。
連れと離れて座る
友達や家族、あるいは同僚などと一緒に乗車して、席が飛び飛びで空いていた場合、中国人(少なくとも妻は)は迷わずに空いてる席に向かってバラバラに座るそうです。
これって結構日本人的に抵抗があるというか、私なら選ぶ手段は2つ
①目上の人を座らせて自分はその前に立つ
②相手も座らない様子なら二人揃って立つ
この習慣も妻は理解できないそうで、おしゃべり好きなイメージの中国人が離れ離れに座ることを良しとするのは意外でした。
それなりに中国と長いこと関わっているけど、まだまだ知らないことだらけですね。