中国人が聞かれると困惑する質問あるある
もう今はさすがにないかと思いますが、日本人のステレオタイプ的なイメージと言えば寿司、天ぷら、ニンジャ、サムライ。ニンジャに会ったことある?とか聞かれると返答に困りますよね。中国人にとっても良く日本人に聞かれるけど返答に困るし答えてもいまいち盛り上がらないみたいな質問のパターンがいくつかあるようです。来日11年目の妻に聞きました。
Q中国のどこ出身ですか?
これは中国の地理がある程度分かっている人からの質問なら問題ないのですが、そうでない場合詰みます。
「中国のどこ出身ですか?」
「江蘇省です」
「はぁ、江蘇省?聞いたことないですね」
こうなると、細かい地理的な説明をせねばならず、しかもその細かい説明に出てくる単語も日本人が一般的に知ってるキーワードがわからないので沼になることが多いようです。そのため妻は「上海の近くです」と答える事が多いようですが。
なので、中国の地理は超ざっくり分けると北方(北京など)、南方(上海など)、西方(四川、雲南など)に区切ることはできるので、「北の方ですか?南の方ですか?」みたいに聞くと食文化の違いや気質の違いなど会話で引き出すことができるのでオススメです。
Qやっぱり中華料理を食べてるんですか?
これは自分に置き換えると分かるかと思いますが、いつも日本料理を食べてるんですか?と聞かれても「そうです」としか言えないですよね。さらに寿司ですか?天ぷらですか?と来たら「たまには食べるけど和食も色々あるので…」と、毎日の食卓を具体的に思い出すのは結構しんどいかと思います。
日本で定番のチャーハン、ラーメン、チンジャオロースー、ホイコーロー、麻婆豆腐、酢豚みたいなものは中国の家庭で定番というわけではなく、地域によっても多様性極まる感じなので、具体的な料理名を言われてもよほど詳しい人でなければ伝わらない事がほとんどです。
なので、もう少し具体的に「あなたの地元の名物料理はなんですか?」と聞いてあげると答えやすいと思います。中国人同士でも定番の質問ですね。ちなみに妻の地元の江蘇省鎮江市の名物の一つに「鍋蓋麺」というものがあります。木材の鍋蓋を水に浸した状態で麺を茹でる料理で、鍋蓋の香りも含めて楽しむ独特の料理。これなら、何それ!ひのき風呂みたい!とか質問者も会話を広げやすいのではないでしょうか。
Q日本と中国、どっちが過ごしやすいですか?
いわゆる「はいかいいえで答えてください」みたいなクローズド・クエスチョンですね。これを日本で聞かれて中国!って中々言いづらいですよね。私もこれを聞かれたら、それぞれに良さもあるし良くないところもあるとしか答えられません。
なので「日本で暮らしてみてどうですか?」とか、「日本の暮らしで困ったことは?」みたいなオープン・クエスチョンに変えた方が答えやすいかと思います。
Q日本の○○政策についてどう思いますか?
これも相手を選んで聞くべきかと。例えば原発処理水の海洋放出は反対ですか?みたいなテーマは、多くの中国人にとって答えづらいかつ、そこまで関心事ではありません。なので、普通に日本のアニメが好きで留学してる中国人などに聞いてもなるべく触れたくない話です。政治、経済、国際関係を専門としている方や、そうしたテーマに詳しい方になら聞いてみても良いかもしれません。
Qジャッキー・チェンとブルース・リーはどっちが強いんですか?
日本で有名なカンフーアクション映画が中国人の常識とは限りません。私の妻も全く興味がありません笑 アクションスターで誰が好き?ならまだ話しようがあるかなと。ちなみに中国語ではジャッキー・チェンは「成龍(チェンロン)」、ブルース・リーは「李小龍(リーシャオロン)」と呼ぶのが一般的です。
ていうかこんな事聞く人は僕ぐらいしかいないですね。
最後に本日の豆豆