5月11日・18日 探究学習実施レポート
こんにちは。
(一社)Japan Education Labの古谷です。
5月11日より埼玉県の飯能高校にて1年生の【総合的な探究の時間】の授業を受け持つことになり、第一回と第二回の授業が終了しました。弊社で受け持つ授業は全部で五回です。
全体を通して”探究を見つけよう”を大きなテーマとし、生徒には「観察」「解釈」「意見交換」を授業中に意識し、そもそも探究とはという入り口から、社会にある探究を参考に自分なりの探究の定義を考え、最終的には身の回りにある疑問やもやもやから自分の探究を進めていく計画です。
第一回授業
小テーマ:「答えのある問い」と「答えのない問い」の違い
内容:そもそも、高校で探究をやる理由はどこにあるのか、どんな風に授業が変わっていくのかについての共有を通して、5教科の問題集のように答えがあるものから、実践的な考え方で答えのない問いから自分だけの答えを作っていく必要があることを伝えました。
そして、『考える』→『言語化』の練習をするワークで探究の主軸を掴んでもらい、最後は疑問やモヤモヤを言語化するワークをしました。
生徒たちから出た身の回りの疑問はとても多様で、
〇 ツーブロックがどうしていけないのか
〇 身長が低いことで他人からの評価が変わる
〇 勉強してもテストの点数があがらない
等といったことを書き込んでくれました。
〇 授業の結果
今回の探究で特に重視しているのは、出来るだけ多くの生徒に探究を意欲的に取り組んでもらえるような授業デザインや進行をする点にあります。やはり一年生で探究をするのは中々難しいところもありますが、五回の授業の中で取り組むイメージが固まれば、先生方も探究の授業を進行しやすくなると考えたからです。自己評価への意識を高めてもらいながら、探究を進めていこうと思います。
第二回授業
小テーマ:探究を定義する
内容:まずは社会で変わっていくものにはどのような探究が行われていたのかについて題材を提供しました。
こちらの写真のように、目にしたり聞いたことはあるけど、なぜだろうと考えることがない内容を与え、企業などの探究を追いました。。
そして、そのあとは生徒たちに『自分の生活を支えているまたは、豊かにしているそんなサービスはあるだろうか』という主題でワークを行いました。普段から使っているものはもちろん、自分が好きなサービスや芸能などについて、どんな効果があって、誰がハッピーになっているかについて思案してもらいました。
最後は第一回で考えた疑問やモヤモヤを具体化し、ブレイクダウンしていきながら、「もし、〇〇だったら」と理想の状態を並行させることで、探究の構造に触れ、自分は探究の授業を通して何をするのかと”定義”を自分事化するところまでこれました。
〇 授業の結果
二回目の授業ということもあって、どんな流れで授業するのか慣れてきたせいもあると思いますが、前回よりも意欲的に取り組む生徒の数値が増えました。学年団の先生方にも巡回していただき、「なぜ」「どう考えたのか」「もし」とやり取りをすることでアウトプットの解像度へのアプローチを通じて、生徒の意見や考えを引き出していただいたおかげで、ワークシートへの書き込みの具体度がとても高くなったように思えます。
これからの取り組みも、ぜひこのnoteでチェックしていただけますと幸いです。
また、弊社の授業に一緒に参加して、高校生と対話したい大学生をいつでも募集しています。下記のリンク、もしくはホームページよりお問い合わせください。
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