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学校で教えることは「学校知」という非常に狭い限られた知識・文化の集積
まず、自分自身がおもしろいと思える授業をやってみる
「ボクはずっとこんな授業をやってきました……」。それは子どもが「おもしろそうだな」と思ってくれる授業です。
「できる」より「おもしろい」を重視してきました。もちろんいつも100%おもしろいと言ってもらえるとは限りませんけどね。
それには、まず、自分自身がおもしろいと思える授業をやってみることだったのです。
さらに、唐突ですが、そのためには、「学校ってなんだ」という問いかけが不可欠なのです。
学校でおしえることは「学校知」という非常に狭い限られた知識・文化の集積なのです。ですから、それが全てだと思っていると、自分を俯瞰的に見られなくなるし、不機嫌な子どもの顔も読めなくなる。
「多忙」が一番の敵
今回、公開された授業は、いつもボクが学校でやってきた授業そのままだったり、少しアレンジを加えたたりしただけの授業です。
教科書や決められた指導内容を見ながら「どう料理したらおもしろくなるか」ばかりを考えて授業をしてきました。
それを実現するためには「既存の学校教育の枠組み」と「多忙」が一番の敵でした。決められたことだけをやって、しかもそれが忙しいと「おもしろいこと」を考えなくなるのです。
子どもたちの好きなものは、お化けやうんちや冒険、高学年になれば実験することや宇宙について、あるいは、身近な家族や日常的な課題、ときには、陰惨な事件だってタイムリーなら授業として投げ込み、考えてもらいます。
雪が降れば、一日中、雪をテーマにして授業をします。雪女の話、雪合戦、雪の結晶、雪と天候、雪の詩・歌など拡がりを持って、子どもに合わせて授業は組み立てられる。おもしろいに決まっています。
調べれば、みんなで考えてみれば、おもしろい。
自分の疑問が子どもたちと同じような疑問だということもあります。
なぜ水を沸騰させる実験をやっても、温度計が100度にならず、93度とか中途半端になるのか? それってどうして? 実験一つ、観察一つ、教科書に書かれた内容にだって疑問や不思議がある。調べれば、みんなで考えてみれば、おもしろい。そして、それを子どもと一緒に確かめたい。
YouTubeの中という一方的な片思いのボクの授業ですけど、そこから「おもしろさの拡がり」や「新しい交流」が生まれてくることを願っています。
オカザキワールドへようこそ。
2020年7月 「おかざき学級」の授業 シリーズ1に寄せて 岡崎勝
★シーズン1続きは、随時公開予定。
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