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#019国大 九州大学 国語(古典)

(情報は河合塾HP等を参照。適宜加除訂正していきます)

【九州大学】〔120分〕
 ・4題(文:現代文1題+古文2題+漢文1題
   教育・法・経済(経済・経営):現代文2題+古文1題+漢文1題)
★古文
 ・記述・論述問題出題、傍線部説明、知識問題〔文法、文学史〕など出題
 ・時代は共通問題では中世、近世からの出題が多い。文学部問題はかつて近世(江戸)が多かったが、最近はバランスよく出題されている。
 ・ジャンルとしては、多岐に渡る。
 ・分量は共通問題で約1200字(昨年より増加)、文のみの問題で約900字(昨年より増加)。難易度は標準。
 ・字数制限がないため、解答欄の大きさから必要字数を推測する必要あり。
 ・文学史問題はほぼ毎年出題あり。文学部は難易度が高め。
 ◆22年設問分析と難易度
 大問二(共通)
  問一 記述 傍線部の現代語訳 標準
  問二 記述 傍線部の現代語訳 標準
  問三 記述 傍線部の内容説明 標準
  問四 記述 和歌の比喩    やや易
  問五 選択 文学史      やや易
  問六 記述 傍線部の内容説明 標準
 大問三(文のみ)
  問一 記述 短語句の現代語訳 標準
  問二 記述 空欄補充(助詞) 易
  問三 選択 敬語の種類    易
  問四 記述 傍線部の内容説明 やや難
  問五 記述 傍線部の理由説明 やや難
  問六 記述 傍線部の現代語訳 標準
 ◆出典一覧(下段は文のみ)
 11『和泉式部日記』(中古・日記)・『俳諧問答』(近世・俳論)
 12『住吉物語』(中世・擬古物語)・『伽婢子』(近世・仮名草子)
 13『玉勝間』(近世・随筆)・『御曹子島渡』(中世・御伽草子)
 14『遊角筈別荘記』(近世・詩歌文)・『なぐさみ草』(中世・紀行)
 15『平家公達草紙』(中世・説話)・『源氏物語』(中古・物語)
 16『有明の別れ』(中古・物語)・『弁内侍日記』(中古・日記)
 17『百人一首一夕話』(近世・歌論)・『平家物語』(中世・軍記物語)
 18『紫式部日記』(中古・日記)・『折たく柴の記』(近世・随筆)
 19『ひとりごち』(近世・歌論)・『源氏物語』(中古・物語)
 20『沙石集』(中世・説話)・『夜の寝覚』(中古・作り物語)
 21『大鏡』(中古・歴史物語)・『我春集』(近世・俳文)
 22『折々草』(近世・随筆)・『讃岐典侍日記』(中古・日記)

★漢文
 ・記述・論述問題出題
 ・傍線部説明・現代語訳・書き下し・訓点施し出題
 ・本文の長さは約170字(昨年度並み)、設問数は文のみ7問、文以外は6問、難易度はやや難化。
 ・ジャンルについては、史伝を中心に出題されている。
 ・出題形式は安定しており、対策は国公立大向け問題集と過去問の演習が有効。
 ・書き下しは全て平仮名で書かせるため、漢字の正確な読みが求められる。
 ・例年、書き下しの難易度は高めであり、句法と語順の徹底した学習が必要である。
 ・語句の読みは基本的な語が問われることが多いが、時折受験生にとっては馴染みの薄いであろう語句(副詞)が問われる。
 ・語句の読みについては、17年には短文ともいえるものが出題された。
 ・かつては書き下しの設問が複数問出題されたが、20年からは1問に統一されている。
 ・21年は全学部で文学史・思想史の問題が出題された。文は17年以降毎年、文以外も17年、18年、21年と頻繁に出題がある。
 ◆22年設問分析と難易度
 大問四
  問一(1) 記述 傍線部の書き下し      やや難
    (2) 記述 指示語の現代語訳      標準
  問二    記述 傍線部の内容説明      標準
  問三(1) 記述 主体判定          易
    (2) 記述 内容説明          やや難
  問四    記述 傍線部の書き下し      標準
  問五    記述 傍線部の内容説明(80字) 難
  問六    記述 漢字の読み         標準
  問七(1) 選択 文学史(唐宋八大家)    標準
    (2) 選択 文学史(唐宋八大家の意義) やや難
 ◆出典一覧
 11『嘉樹山房集』(散文)
 12『貞観政要』(史伝)
 13『庸盦筆記』(史伝)
 14『史記』(史伝)
 15『涑水記聞』(史伝)
 16『郁離子』(寓話)
 17『晏子春秋』(説話)
 18『東斎記事』(史伝)
 19『聊斎志異』(小説)
 20『資治通鑑』(史伝)
 21『送徐無党南帰序』(論説)
 22『癸辛雑識』(随筆)

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