#013国大 京都大学 国語(古典)
(情報は河合塾HP等を参照。適宜加除訂正していきます)
【文系】〔120分〕
・3題(現代文2題+古文1題)
★古文
・記述・論述問題出題
・時代は、中古・中世・近世とバランスよく出題される。
・ジャンルとしては、多岐に渡る出題となっている。
・分量は約820字(昨年より減少)、難易度は標準。
・20・21年と連続して有名作品からの出題であった。歴史物語からの出題は10年ぶり。
・3~4年サイクルで有名作品と非有名作品が交互に出題されている。
・以前も出題されている『源氏物語』を代表とする中古の典型的な文章にも慣れておく必要あり。
・現代語訳では、人物の補い、指示内容の具体化など分かりやすい現代語訳が要求される。京大古文の根本は本文全体の現代語訳と思ってよい。
・4年連続して漢文、漢詩からの出題がなかったが、漢文、漢詩の訳や意味の設問が過去に出題されているので、センター・共通テストレベルの漢文を読む練習はしておく必要あり。
◆22年設問分析と難易度(文系)
大問三
問一 記述 傍線部の内容説明(3行) 標準
問二(2) 記述 傍線部の現代語訳(3行) やや難
(3) 記述 傍線部の現代語訳(2行) 標準
問三 記述 傍線部の内容説明(4行) 標準
問四 記述 傍線部の現代語訳(4行) 標準
◆出典一覧(文系)
10『増鏡』(中世・歴史物語)
11『井関隆子日記』(近世・日記)
12『百首異見』(近世・歌論)
13『源氏物語』(中古・作り物語)
14『とはずがたり』(中世・日記)
15『宇津保物語』(中古・作り物語)
16『伊勢物語』(中古・歌物語)
17『夜航余話』(近世・詩話)※漢詩についての談話や評論
18『風雅和歌集』仮名序(和歌集の序文)
19『三のしるべ』(近世・歌論)
20『和泉式部日記』(中古・日記)
21『栄花物語』(中古・歴史物語)
22『国歌八論余言』(近世・歌論)
【理系】〔90分〕
・3題(現代文2題+古文1題)
★古文
・記述・論述問題出題
・時代は、中古・中世・近世とバランスよく出題される。
・ジャンルとしては多岐に渡るが、随筆・歌論(評論)からの出題が多い。引き続きこの傾向は続くものと思われる。
・分量は約360字(昨年より減少)、難易度は難化。
・20・21年と連続して非有名作品からの出題であった。歌論(随筆)からの出題も2年連続。
・22年は初めて私家集からの出題であった。
・文系と異なり非有名作品からの出題が多いが、基本は中古・中世の物語文学を読む練習をしておくとよい。
・現代語訳では、人物の補い、指示内容の具体化など分かりやすい現代語訳が要求される。京大古文の根本は本文全体の現代語訳と思ってよい。
・漢文、漢詩の訳や意味の設問が過去に出題されているので、センター・共通テストレベルの漢文を読む練習はしておく必要あり。
◆22年設問分析と難易度(理系)
大問三
問一 記述 傍線部の心情説明 難
問二 記述 傍線部の現代語訳 難
問三 記述 傍線部の現代語訳 難
◆出典一覧(理系)
10『女郎花物語』(近世・仮名草子(説話))
11『織錦舎随筆』(近世・随筆)
12『苔の衣』(中世・擬古物語)
13『玉勝間』(近世・随筆)
14『百人一首聞書』(中世・歌論)・『牛の涎』(近世・随筆)
15『雑々集』(近世・説話)
16『わらんべ草』(近世・評論)
17『海人のくぐつ』(近世・随筆)
18『肥後道記』(近世・紀行)
19『落窪物語』(中古・物語)
20『北辺随筆』(近世・随筆)
21『正徹物語』(中古・歌論)
22『建礼門院右京大夫集』(中世・私家集)