#011国大 大阪大学 国語(古典)
(情報は河合塾HP等を参照。適宜加除訂正していきます)
【文】
・4題(現代文2題+古文1題+漢文1題)
★古文
・記述・論述問題出題
・時代は中古または中世に偏る。
・ジャンルとしては、説話、歴史物語を中心に、日記、軍記、随筆と多岐に渡る。
・21年に、大阪大文学部としては初めて歌論が出題された。
・文の入試問題として歌物語が出題されるのは05年(『伊勢物語』)以来。
・有名出典からの出題が多く、しかも有名な箇所が出題されている。
・分量は約1450字(昨年より増加)、難易度はやや難。
・現代語訳問題は、毎年長い傍線箇所の訳出が求められる。
・大学側が解答例によると、主語や省略表現を補っている場合があり、文脈を踏まえた細やかな訳が要求される。
・和歌に関する設問は毎年必出。解釈(現代語訳)、修辞の説明、解釈を踏まえた内容説明など、出題方法は多岐に渡る。
・他学部に見られる、記述説明式の文法問題が稀に出題されるので注意(12年)
◆22年設問分析と難易度
大問三
問一 記述 現代語訳 標準
問二 記述 現代語訳 標準
問三⑴ 記述 現代語訳 標準
⑵ 記述 傍線部の内容説明 標準
問四 記述 現代語訳 やや難
◆出典一覧
11『栄花物語』(中古・歴史物語)
12『都のつと』(中世・紀行)
13『今鏡』(中世・歴史物語)
14『宿直物語』(近世・随筆)
15『古本説話集』(中世・説話)
16『平家物語』(中世・軍記物語)
17『発心集』(中世・説話)
18『蜻蛉日記』(中古・日記)
19『沙石集』(中世・説話)
20『狭衣物語』(中古・物語)
21『八雲御抄』(中世・歌論)・「小説」(林京子)
22『大和物語』(中古・歌物語)
★漢文
・記述・論述問題出題出題
・傍線部説明・現代語訳・書き下し・訓点施し出題
・本文の長さは110字前後、設問数は5問、難易度は標準。
・ジャンルについては、バランスよく出題されている。
・長らく出題形式は安定しており、対策は国公立大向け問題集と過去問の演習が有効。
・書き下しは全て平仮名で書かせるため、漢字の正確な読みが求められる。
・書き下しは返り点や送り仮名がついている年とついていない年がある。
・本文が短く、傍線部説明でも本文全体を踏まえる必要がある場合が多い。
◆22年設問分析と難易度
大問四
問一 記述 書き下し やや易
問二 記述 内容説明 やや易
問三 記述 理由説明 やや易
問四 記述 現代語訳 やや易
問五 記述 内容説明 標準
◆出典一覧
11『蘭軒集』(随筆)
12『宋文選』(文章)
13『捜神記』(説話)
14『後漢書』(史伝)
15『中山盗録』(随筆)
16『風俗通義』(思想)
17『蝦堅志』(説話)
18『韓非子』(思想)
19『独醒雑志序』(論説)
20『誠意伯文集』(随筆)
21『琴操』(史伝)・『論語』(思想)◆複数テキスト
22『幽明録』(志怪小説)
【法・外国語・経済・人間科】
・3題(現代文2題+古文1題)
★古文
・20~100字程度記述・論述問題出題、知識問題〔文学史〕など出題
・時代は中古または中世に偏る。
・ジャンルとしては説話、日記、物語などが頻出である。有名出典からの出題が多い。
・分量は約1460字(昨年より増加)、難易度はやや難。設問は4~7問程度。
・ここ10年間では説話・軍記などの読みやすい文章が多いが、中古文が出題される年は文章の難易度が上がる印象。
・年度によってバラツキはあるが、総字数150~200字前後。
・和歌に関する設問は毎年必出。解釈(現代語訳)、修辞の説明、解釈を踏まえた内容説明など、出題方法は多岐に渡る。
・かつては11年に文学史、17年に古典教養を問う問題が出題された。
◆22年設問分析と難易度
大問三
問一 記述 傍線部の内容説明 標準
問二 記述 傍線部の現代語訳 標準
問三 記述 傍線部の現代語訳 易
問四 記述 傍線部の現代語訳 標準
問五 記述 傍線部の現代語訳 標準
問六 記述 傍線部の現代語訳 標準
問七 記述 傍線部の内容説明 標準
◆出典一覧
11『帰家日記』(近世・紀行)
12『ささやき竹』(中世・物語)
13『今物語』(中世・説話)
14『今昔物語集』(中古・説話)
15『小島のすさみ』(中世・紀行)
16『庚子道の記』(近世・俳文)
17『浜松中納言物語』(中古・物語)
18『和泉式部日記』(中古・日記)
19『増鏡』(中世・歴史物語)
20『発心集』(中世・説話)
21『紫式部日記』(中古・日記)
22『西遊記』(近世・紀行)