演劇のネタバレは”トリガー・アラート”と同様なのか?~ピローマンの舞台写真画像について~
上演も終盤に近付いた10月21日に公式SNSから舞台画像UPのお知らせがあった
リンク先の”ニュース”から舞台写真12枚を見ることが出来ますが、
【ネタバレあり】という注意書きがあります。
Xの公式アカウントでも「※ネタバレを含みますので、これからご観劇になる方はご注意ください」
という注意書きがあってpreview公演から2回観劇した身としては
”画像だけでネタバレっていったいどんな舞台写真が並んでいるのか?”と無茶苦茶興味が湧きました。
早速舞台写真がUPされたサイトを見に行ってみると・・・
全ての画像がどのシーンだったかは思い出されるものの、いったいこの画像のどこがネタバレになるのか?は全く私には分からず。
なぜならば、画像には一切説明書きのようなものは付いて無いので、
もし未だ観劇していない人がこの画像を見たとしてもどれがどれだけネタバレなのかはどうやって分かるのだろう?と疑問に思いました。
ネタバレとトリガーアラートは明らかに違うはず
舞台『ピローマン』の公式HPには初日前からトリガーアラートの説明が載っています
これは確かに必要な注意喚起です。人によってはご気分が悪くなったりショクを受けてしまう方もいらっしゃるかもしれないので、こういう場面があるのなら観劇を止めようという選択肢にもなるからです。
しかしながら今回の舞台写真のネタバレ?注意喚起は本当に必要なものだったのか?
(※UPされている舞台写真12枚は全て”写真”なのでトリガーアラートに書かれている場面・表現が明確に分かる画像は1枚もありません。つまりその観点ではOKな画像のみがUPされています。『タージマハルの衛兵』の時はもっとショッキングが画像がUPされていましたが・・・・)
もしかしたら他の作品で公演が始まってからUPされた舞台写真に「自分は未観劇だったのにUPされた舞台写真のせいでネタバレが分かり観劇が台無しになったどうしてくれる」みたいなクレームが入ったことがあったのでしょうか?
※『タージマハルの衛兵』の時はXで→
本公演も舞台写真をアップしました! ネタバレになりそうな所はまた後日アップしますが、それでも気になる…という方はご観劇後にぜひご覧ください。
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こんな注意書きがあったのですね。いや~親切すぎる新国立劇場さん。
”ネタバレ”の基準は何なんでしょう?
どこまでがネタバレでどこまでがネタバレでは無いのか?はグローバルスタンダードなどは無く完全に個人の価値観が基準になっています。
つまり、私が全然ネタバレじゃないと思っていても、ある人はネタバレと”感じる”ことがある、というものです。
私の知り合いの方々は賢い人たちなので、ネタバレを踏みたくない場合はまずSNSでキーワードをミュートにする・もしくは踏みたくない間は関連SNSは絶対見ないなどの自衛策を講じてます。
ちなみに私はネタバレ大好き派なのでw、”ネタバレあり”という注意書きがあると喜んで見に行ってしまう方です。これを考えると、”ネタバレあり”という注意書きは私のような人たちにとってもありがたい注意書きなんですよね。
個人的には公式HPや公式SNSのリンク先の舞台写真はそこまでネタバレに過剰配慮する必要は無いと思う
昨今のマナー警察や常識警察、そしてネタバレ警察が怖い、攻撃されたくないという防衛行動で、”配慮”がどんどん過剰になっていく、息苦しくなっていくというのは私は好みません。
だって人生振り返ったらそんなに200%自身の価値観に合って自身が気に入る出来事だけ起こったりしないじゃないですか?
”寛容さ”は結果的に自分の幸せを増やすことになってるのではないかと私は思います。
新国立劇場では作品によっては”シアタートーク”というものがあって
今回の『ピローマン』でも、以下の形式で実施されました。
会場:小劇場
申込方法:不要
入場料:無料/ただし満席の場合、入場制限あり
出演:全キャスト
司会:中井美穂
参加方法:本公演チケット(いずれの日程でも可)をご提示ください。
ポイントはいずれの日程でも可能な本公演チケットを持っている方が参加可能なので、シアタートークの後日に観劇する人もOKです。
この参加方法がちょっとやっかいで、シアタートークですから当然作品についての話も出るわけで、”ネタバレ禁止”だったら成り立たないのです。
キャストの方々からトーク前に「まだ観劇してない方いらっしゃいますか?・・・いらっしゃいますね、そうか、じゃあなんにも話せないなあ苦笑」という声掛けもよくあります。
これもとても不自由に感じます。
※ただしシアタートークに来るような観客は作品の話になることは分かっていらっしゃる方がほとんどなのでさすがに何も話すな!とは言わないとは思いますが、キャストの方々は苦労しながらお話しているのも事実です。
今回の舞台写真UPに対してのネタバレ注意喚起で、改めて全方位が200%満足するものを提供することは不可能ではあるが、それを目指す必要も無い世の中の寛容さは大事だと思いました。
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