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2023舞台作品My BEST3


完全に個人的BEST3です

基準は『再演したら絶対劇場に足を運ぶ!』と思えた作品のBEST3です。
※ちなみに『ハリー・ポッターと呪いの子』は殿堂入りなので挙げていません

第3位はミュージカル『マチルダ』



@東急シアターオーブ
<キャスト>
マチルダ:#嘉村咲良、#熊野みのり、#寺田美蘭、#三上野乃花
ミス・トランチブル: #大貫勇輔、#小野田龍之介、#木村達成
ミス・ハニー: #咲妃みゆ、#昆夏美
ミセス・ワームウッド: #霧矢大夢、#大塚千弘
ミスター・ワームウッド: #田代万里生、#斎藤司(トレンディエンジェル)
ミセス・フェルプス: #岡まゆみ、 #池田有希子
#原慎一郎
スイング:寺井竜哉、仲本詩菜、春口凌芽、山花玲美 石井亜早実、大久保徹哉、小島亜莉沙、斎藤准一郎、酒井大、坂口杏奈、白山博基 / 高原華乃、出口稚子、深沢萌華、本田大河、森莉那、森内翔大、大場啓博 / 片岡蒼哉、後藤レイサ、堀蒼寿、松浦歩夢 / 高橋維束、高橋輝、廣門来輝、渡邉隼人

客席に飛んできたものたち

実は子供が出て来るミュージカルが苦手で避けていたのですがこの作品はpreview公演初日から観劇してすっかりファンになってしまいました。楽曲とキャストのパワフルさがダイレクトに伝わってくる作品で、とにかく演劇のパワーをガンガン客席で感じることが出来た作品。

特にミス・トランチブルのみなさんは
圧巻でした


2022年までは緊急事態宣言などがあるコロナ禍でいつ舞台が止まってもおかしくない時代を経て、まだ不自由は感じながらも演劇を観に劇場に足を運ぶことが日常に戻りつつある頃。
その希望を感じられる私にとっては時代の幕開け的な思い出に残る作品になりました。

第2位は音楽劇『ある馬の物語』

原作戯曲本と公演パンフレット

@世田谷パブリックシアター
原作:レフ・トルストイ 脚本:マルク・ロゾフスキー
音楽:マルク・ロゾフスキー、詞:ユーリー・リャシェンツェフ
翻訳:堀江新二 訳詞・音楽監督: 国広和毅
上演台本・演出: #白井晃
<キャスト>
#成河(ホルストメール)
#別所哲也(セルプホフスコイ公爵)
#音月桂(ヴャゾプリハ/公爵の愛人マチエ/伯爵夫人マリー)
#小西遼生(愛を語る子馬ミールイ/将校/ボブリンスキー伯爵)
#小柳友(公爵の御者フェオファン/伯爵の召使いフリッツ)
大森博史(将軍/馬主)小宮孝泰(馬丁ヴァーシカ/キャンティ売り)春海四方(厩舎の厩頭/競馬場の係員)浅川文也(馬/競馬場の客)吉﨑裕哉(馬/競馬場の客)山口将太朗(馬/競馬場の客)天野勝仁(馬/競馬場の客)須田拓未(馬/競馬場の客)穴田有里(馬/競馬場の客)山根海音(馬/競馬場の客)小林風花(馬/競馬場の客)永石千尋(馬/競馬場の客)熊澤沙穂(馬/競馬場の客)

2020年に上演が発表されたものの緊急事態宣言により全公演上演中止になって、2023年にリベンジ公演を果たした作品。上演中止になった2020年の後に戦争が起きてロシア文学はもう日本では上演出来ないのではないか・・・という時期がありましたが今年上演出来て本当によかった。

先日音月桂さんも話していましたが、最初はもっと”擬人化”で行こうとしたものの成河さんの身体能力があまりにも高いので「馬そのもので!」になり、見事に本当に馬の物語を観た!
擬人化しなかったことで、人が考える”これは酷い、可哀そう”と思う感情と馬自身が思っていることが全然違うことにたどり着き、「相手の立場に立つ」なんて軽々しく言うけどそれってなんて難しいことなんだろうと実感しました。
自分の感情や考え、価値観だけで、これは良い、これは悪い、と決めつける人間の愚かさが透けて見えて来るような壮絶な作品でした。

そして世田パブの千穐楽。カーテンコールで客席を走り回るキャスト。客席も総立ち(スタオベ)でキャストたちと共に千穐楽を祝う。4本のサックスが鳴り狂う。最高でした。
(あんなことが無ければこの作品のホルストメール役だった成河さんは絶対演劇大賞を取るはずだった・・・・と思います※まだ発表されていませんが)

兵庫県立芸術文化センターにも遠征

第1位は『ジョン王』

シアターコクーンにて

@シアターコクーン
<キャスト>
#小栗旬  吉原光夫(ジョン王/東京公演)
中村京蔵  玉置玲央  白石隼也  高橋努  植本純米
櫻井章喜(フランス王/埼玉・愛知・大阪公演)
間宮啓行  廣田高志  塚本幸男  飯田邦博  坪内守  水口テツ  鈴木彰紀  堀源起  阿部丈二  山本直寛  續木淳平  大西達之介  松本こうせい 酒井禅功/佐藤 凌(Wキャスト)
#吉田鋼太郎 (ジョン王/フランス王)

彩の国シェイクスピアシリーズの最終公演になった作品。本来は蜷川版シェイクスピアシリーズは『おわりよければすべてよし』で終演を迎えるはずだったのがこちらもまた緊急事態宣言などによって順番が狂い、ジョン王が最終作品になりました。
そして本来ジョン王は横田栄司さんが演じる予定だったのが、病気のために降板、鋼太郎さん、吉原さんのWキャストになりました。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の撮影が終わったすぐ後に稽古に入った小栗旬さん。小栗さんの舞台は劇団新感線の『髑髏城の7人ー花ー』で観ていて、ジョン王が2回目。
もう文句なしにカッコいい。華がある。殺陣が凄い。
特にシアターコクーンでは劇場の構造を活かして、上演前から舞台奥の扉が大きく開いていて(※最初は新型コロナウイルス感染防止対策のための換気だと思っていた私)劇場の外から小栗旬さんが登場するという趣向が凝らされていて、実はこの演出で最初渋谷の街からジョン王の世界に迷い込んだ若者がまた、現代の世界に帰っていくというラストシーンに繋がっている秀逸なもの。

アクスタもコンプ!

またかつてのシェイクスピアの時代のように女性の役も全て男性が演じるというオールメール上演も話題になりました。

最前列だった時の水かぶり席も楽しかった。

最前列客席に配られたビニールシート

絶対再演希望なのですが、(今度は横田栄司さんのジョン王で!)あのシアターコクーンの構造が最高に活かされていた作品だったので、コクーンが現在休館中のため改装後はどうなるのでしょうか?
願わくばアレが出来る劇場で再開していただきたいです。



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