分断しかないのか?それとも…
昨夜clubhouseでの対話。ママたち4人が集まり最近あった出来事について語り合いました。
近所の'学校に行ってるお友だち'と遊ぶ機会が多くなったアンスクーリング中のお子さんたち。
"お友だちに会いたいから学校行くわ"と言って久々に登校した時の話をシェアしてくれました。
突如登校した’不登校'の我が子を、担任の先生は大歓迎!
"給食食べて行きなよ!どうせ余ってるからさ"と言ってくれたが、その日は食べずに下校。
3年間ほとんど登校していなかったお子さん。授業で何をやっているかもわからず、2時間程の間じっと座っていなければならないのはかなりの苦痛…。
ママさんが校長さんとの立ち話で、"自由に、いつ来ても良いよという空間があればまた来れると思います。(空いている教室があるので)フリースペースとして使えないでしょうか?"と話した時のこと。
"いやー、そういう事をやると他の生徒がズルいと言い出しますからそれはねぇ…"と歯切れの悪い答弁。
昔はそれに調子を合わせて"そうですよね、子どもはズルいって言っちゃいますよね"なんて言ってたけど…もう妥協しない!とママさん。
"教育機会確保法で、子どもたちに学びの機会を与えないといけないですよね?合理的配慮がなされないといけませんよね?"と毅然と主張された。
ちなみにその校長さん、1年前に"お子さんが楽しいって思える様な学校にしていきましょう!"と息巻いていた同じ人。その後1年間特に何のアクションもないまま先日に至ったとの事。
せっかく登校したのに、"やっぱり学校ってつまんないね"とお子さんに思われてしまうとは…。
それでも次の日、"今度は給食食べてみるよ!友だちと会えるし"と準備し始めたので学校に連絡したら…
"給食は3日前に予約しなければ提供出来ませんので。今日はお弁当持参でお越しください。"と教頭さん。
"え?"😨
"昨日担任の先生から"給食いっぱい余ってるから食べて行きなよ"と言われましたけど…。"
教頭さん、"その学年の欠席者がいないのでね、給食の余りはないんです。"
"じゃあ他の学年は?どの学年も欠席がなくて余りはないんですか?"とママさんが言うと、教頭さん慌て出して、"えーっと、いや、あの、えー…校長に聞いてきます。"
と電話を切り、再度校長から連絡が来た。
校長、"給食は皆さんがお金を支払って提供しているもの。許可なく勝手に食べる事は出来ない。今日はとりあえず学校に見学に来るだけにしてみてはどうですか?"😱😱😱
ママさん"子どもたち、給食が食べたいと言ってます。楽しみにして準備しています。昨日先生から給食食べて行きなよと言われたからです。'ただ食い'しようって事ではないんです。子どもたちの気持ちを尊重出来ませんか?"と言った。
校長、不満げに"わかりました!お母さん、では今日は'特別に'私と教頭の給食を差しあげましょう"
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授業中にトイレは行きません!と排泄行為を制限される学校。
1人の言うことを聞けば歯止めが効かなくなるからを盾に、'人よりもルールを尊重'の対応しか出来なくなっている学校。
泣き叫び、恐怖で震える生徒を’避難訓練させるミッション'を優先させるあまり、子どもの気持ちを置き去りにし、無理矢理引き摺り回す学校。
学校で行われている当たり前。
社会で行われている当たり前。
本当に当たり前なんだろうか?
訓練だから…決まりだから…と子どもの気持ちを蔑ろにする大人たち。
"限られた資源、決められたルールの中でやれる事は限られているんですよ。"
"臨機応変に対応出来ないのには理由があるんです。"
"そのうち'多種多様な子どもたちにも対応出来たらいいですねぇ…。"
そうやって目の前の子どもたちの気持ちを踏みにじり、時には人権侵害しても、仕方ない事…と平気でいられる大人たち。私自身もそうだった。
本来は、その子の気持ちを1番に考え、その子が伸びたい様に伸びていくのに寄り添う事が大切で、
自由にのびのびと、気持ちを大切にされて生きてきた結果として、役に立つ人、自立した人になるんだという事がまだまだ浸透していない。
逆に'役に立つ人間、自立した人間'にならなければいけない、だから訓練しなければ…はかえってその子の自立を阻んでしまうという事。
当事者でなければしょせんは他人事。だから世間は人権意識に疎い。
自分は一生懸命やっている、だから偉いんだ。必死で働いている…だから多少人権侵害しても仕方ないんだ。だって子どもたちの最低限の学びと安全確保のためだから…そうやってこれまで何十年と人権侵害をやってきた日本の公教育。
自分たちが社会で、学校で、搾取されている事に気付かず、子どもたちの人権を侵害している事にも気付かず…子どもたちも、大人たちも奴隷の様に縛られて存在している。それが学校。我が子が人権侵害されていても気付かない保護者たち。
全く異なった視野の中で、見えている世界が全く違う中で、どうやって分断ではなく相互承認していけるのか…。
答えは出ませんでした。でも…
私が体験した事はこんなだったよ、あなたの体験した事はそうだったんだね。こんな風に思えないかな?そんな風に考えた事なかったな…。私も同じように感じた事あるよ…etc.
そうやって地道に対話を重ねていく事でしか、相互承認して行く道はないよね…が昨夜みんなで考えて辿り着いた答えでした。
そんなメンバーのうちの1人、せいこちゃんが今夜みんなのオンライン職員室で話します。
6月6日(日)夜20時より、「不登校という選択~子どもたちと家族のリアル~」を開催します!
【講師プロフィール】
足高聖子さん
神戸市在住。高校生と中学生の息子たちの母。長男は特別支援学校、次男はオルタナティブスクールに通う。 不登校支援団体cuddle運営メンバー。一般社団法人HAT子育てハッピーアドバイザー。
我が家の発達凸凹の兄弟。不登校期間を経てたどり着いたもう一つの学校とは?保護者の変化と気づきとは?
特別支援学校とオルタナティブスクールに通う兄弟それぞれのストーリーを通して、2つの学校の特徴と共通点を保護者視点で語ります。
「不登校という選択~子どもたちと家族のリアル~」と題して4月から始まったこちらの講座。
神戸市で学校がしんどい子どもたちと保護者、支援者の為の支援活動団体、しあわせな社会人を共に育むラーニングコミュニティCuddle(カドル)の運営をされている、みん職メンバーのJane(ジェーン)さんとCuddle運営メンバーのママさんたちによる不登校講座シリーズとなります。
年々増え続ける不登校の子どもたち。
2019年度の文部科学省が調査ではおよそ18万人と過去最多。
不登校と一言でいっても背景は様々です。また、Janeさんは自身の子どもたちが不登校。
環境や音に敏感で、教室がつらい。
教室に居続けるのはしんどいが、支援学級も合わない。
枠からはみ出し、学校に行きづらい。
「ほんの少し、子どもに合った支援を考えてもらえたら、行ける可能性もあるのではないか。こんな子は他にもいるかも」と、2019年に保護者、支援者のための会を発足されました。
一人でも多くの悩める方に届きますように。
しあわせな社会人を共に育むラーニングコミュニティ
↓ Cuddle カドル HP ↓
https://smart.reservestock.jp/menu/profile/30447
講座のファシリーテーターを務めるのは、Cuddleを立ち上げられた松村Janeさんです。
▼Janeさんより
「これからは親も支援者も『子どもが学校に行かない』と悩んで終わりではなく、その先の教育や支援方法を勉強して発信していかなければ、変わらない。子どもには、学校に行けないことばかりにとらわれず、多様な大人と関わり、自分に合った豊かな学びを与えてあげたい」とCuddleの運営を仲間と共に行い、多様な学び、制度の狭間に取りこぼされる子どもたちの支援を啓蒙しています。
この講座シリーズでCuddle運営メンバーによるそれぞれの思いを2ヶ月に一度伝えさせていただくと共にCuddleの活動に賛同する外部講師による講座も開催して全国の教員、支援者、保護者が不登校の理解を深めるとともに、解決への糸口を見つけていただく一助になればとの思いで開催します。
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