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父親の愛について
こんなスレッズが目に留まった👇
「お前のところの息子
発達障害、障害者なんだろう?
大丈夫か?
なんか、事件を起こすじゃないか?」
って言われたらどうする?
「故郷、見たいな。」
ある病室にて。
父と私。
「故郷、見たいな。」
突然、父がそうつぶやいた。
「うぇへ」
思わず、その言葉に
私はヘンな声を出すと共に
持っていたペンを
落としそうになった。
なぜなら
父は
故郷から
上京してきてから
ほとんど
故郷へ帰る事が
なかったからだ。
私「帰りたいの?」
「ああ、もちろん
帰りたい。
お前は東京が故郷で
わからないかもしれない…。
でもな…
夢に出てきたんだ。
故郷の木々
家
幼なじみ。
もしものためにも…
最後に
故郷を見たいな…」
最後の言葉に
私は思わずキレた!
「さ、最後なんて言うなよ!!」
私の叫びに
父の寂しげな笑顔が印象的だった。
もしかしたら
父は知っていたのかも
しれない。
自分の命が
長くないことを。
入院した時
父がいない所で
医師「お父さんのお命は
もって…」
それは余命宣告。
゛再生不良貧血゛という難病。
その病が
父の体を
少し、ほんの少しづつ
弱させていた。
私は『時間がない。』
行動を起こした。
たとえ、帰る事ができなくって
故郷の人に!
父の故郷へ連絡した。
が
父の病の話を
伝えていたが
あの世界中の流行り病前だったが
誰一人、見舞いに来なかった。
そんな故郷の答えは?
私「…どうしても
ダメそうですか?」
「申し訳ない。
こっちにもね
いろいろとね…。」
故郷の答えは
どこか
決められた台本を
話しているようだった。
当時は
私の家。
それほど
お金なく
故郷へお金の面で
工夫する事も
できなかったのも
あるだろう。
だが
それでもだ。
私の行動は
まったく無価値
意味がなかった結果に
終わり
病室で窓を見つめる父。
父は
入院前よりも
体重がへっていき
背骨が浮き上げり
それは
何か悲しげな模様に
私は見えた。
そして
父は亡くなった。
故郷の土を踏むことなく。
誰も
故郷の人は
来ず
父は
1人、あの世へ
行った。
そして、故郷と
音信は途絶えた。
「お前のところの息子
発達障害?
障害者なんだろう?
なんか
間違いを
犯すんじゃないか?」
あとから聞いた。
父がそんな心ない言葉を
かけられていた事と。
父は一心に
故郷からの声に
「そんなことないよ。
聞いてくれ
俺の息子の話を
アイツは
アイツなり
苦しんで
でもな…
絵がすごいだ。
俺は上手く
説明できないけど
ホント
すごいんだ。
聞いてくれよ、俺の話を…」
父の魂の訴え。
がしかし
当時
発達障害は
今ほど
知られてなかった。
それゆえなのか?
真実なんて
何もわからない。
でも、父は
わかって欲しかっただと思う。
我が子を
こんな子だよと。
そんな父だった。
そんな父の子
私、よりみちは
絵描きよりみちとして
現在
活動として
週末
大阪の地にいた。
少し時間ができて
大阪の市役所の展望台で
「父さん
大阪に来たよ。
あっちの方向が
大阪城
あれが…」
答える父の声はない。
そばには父がいなかった。
生前、父は
私が話す歴史の話が好きだった。
「そんな事も知っているか?
すごい、お前は物知りだな。
将来は
解説者になれるんじゃないか?」
と笑顔の父。
「解説者?
何それ」私は父を笑った。
でもね
今は笑わない。
私は
絵描きよりみち
発達障害の当事者よりみち
の2面がある。
それらは
全て私。
私は自分の活動を
語る解説者だ。
父の言った事は
ホントになった。
「父さん
私はどこまで行けるのか?
ナニワの夢の先
年内、絵本を出す事が
出来るのか?
来年は…」
ふと
急に
心が揺れる。
突然の地震のように。
みんなの期待に
応える事が出来るのか?
うつ病からの
不安になる事もある。
泣きたくなる事もある。
悔しがる事もある。
まわりの人が
「よりみちさん
ムリしたらいけないよ」
「寝てね」
と言ってくれる。
父の故郷の件を
思うと
涙が出そうになる。
私は
今、実感している。
生きていると。
父の分まで生きる。
そして
仲間
友がいると。
「父さん
自慢の息子として
生きるね。」
泣きました。
世の中の方ばかり見て
わが子を見ない親。
世間体に縛られ、
子どもの声に耳を塞ぐ大人たち。
このお父さんの魂の声を、
息子さんの言葉から感じて欲しい。
子どもは、ありのままで完璧です。
今の社会が求める既製品ではなく、
わが子のキラッと光るものに焦点をあてることが、
このお父さんのように大切にされるべきです。
親が子どもの輝きを見つめ、
それを育む社会へ、一歩踏み出しませんか。