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初めて地域取材をする方必見!!取材前〜取材後までの心得

世界観コーディネーター&&地球を楽しむ旅人ライターのJAMYです。

ライターの重要な仕事の一つにインタビューがあります。よく雑誌でもオンライン記事でも著名人のインタビューが掲載されています。

読むだけであればインタビュー対象の情報を知ることができて「良い情報を得られた!」という感想が残るのみですが、逆の立場になった時つまり、いざ自分がインタビューするとなると一体、何からスタートしたら良いのかわからない…となりがちです。

そこで今回は私が地域取材を通して得た気づきや大切なポイントを残していきたいと思います。初めての地域取材でもこれで怖くありません。


<取材前>


1.取材先へのアポイント取り

取材相手が決まったらまずはアポイントを取っていきます。最近はSNSやオンライン上でのやりとりがファーストコンタクトになりやすいので、その際に信頼してもらえるかどうかがとても重要です。大抵の場合突然連絡をもらっても困惑するもの。そのため1通目のやりとりの中で取材意図や想いを共有し、さらに双方の面識がない状態や取材元が大手企業などでない場合はこちらの身元などがわかるよう、発信しているメディアやwebサイトなども用意しておくとその後返信などがもらいやすくなります。

お相手も商売をされていたり、通常業務があるもの。その中で時間を作っていただくので極力取材は先方の状況に合わせる必要があります。自身のスケジュールが融通が効くよう取材先が決まり次第早めの連絡をするようにしてください。

2. 知り得る情報は徹底的に収集する

就職活動などで面接をしたことがある方は多いと思います。その際に志望した会社のことを何も知らずに行くということはないですよね。エントリーする際にも志望動機を考える際にもその会社のことを徹底的に調べた上で面接に向かいませんか?

それと同じで取材は採用という合格通知のためではないにせよ、相手や対象を知った上で行うことで生まれるメリットが多くあります。基本的に人間は自分に興味を持ってくれていたり、よく理解していくれていると思える相手には心をひらきやすいもの。そんな好意的な相手には話しやすくなるため、既に世の中に出ている情報以上に深い内容や新しい情報を得ることができます。またライターとして最も書きたいエピソードを聞き出しやすくなるので取材相手の発信メディアなどあればしっかり読み込んでいきましょう。


3. 質問を考え先方へ共有する

当たり前に思われるかもしれませんが、質問は記事のコアになるのでとにかく大切です。どんな質問をするかによって得られる答えは変わってくるため取材する目的と意図を考慮した上でどんな質問をするのかをしっかり検討してください。その質問の回答が記事の構成に大きく関わります。

また共有できるのであれば、お相手にどんな質問をするのかを事前に送るのも大変親切です。地域取材となるとお相手も様々で、例えば有名店や何度も取材されている方であれば瞬時に回答を得られるかもしれませんが、初めてインタビューされる一般の方であれば突然聞かれた内容に困惑することも少なくありません。お相手の状況を理解しながら質問をお送りしていきましょう。

4. 時間配分・時間帯の考慮をする

取材する際、取材先の都合次第で所要時間はあらかじめ決まっていると思います。2で考えた質問の数や内容によって、どのくらいの時間配分で進めていくのかをある程度想定しておきましょう。

またインタビューをするだけではなくライターが記事用の撮影までするというのは珍しくありません。そのため撮影時間の確保も重要です。話を聞くだけであれば何時でもお相手の都合に合わせれば良いのですが、撮影が関わってくると、天気が悪かったり日が落ちると暗すぎて撮影できないということにもなりかねません。そうなると別日のアポイントを取る必要も出てくるので事前に取材に関わる時間配分も先方に共有した上で取材時間を確保していきましょう。可能な限り1日で全ての工程が済むのが理想ですが、撮影の予備日をあらかじめ用意しておくと慌てずに済みます。

5. カメラ撮影の技術と準備

執筆以外でも重宝される撮影技術。一眼レフでもミラーレスでもどちらもで構いません。とにかくスマートフォン以外の写真を撮れるようになっておきましょう。良いカメラを持っていても使いこなせないと意味がありません。オート機能での撮影も良いですがマニュアルでの撮影は撮影者の色がより出るのでカメラマンとしての評価も上がるポイントです。

ちなみにカメラの充電とSDカードの準備も忘れないように。特に寒い時期は電池の減り方も早いです。撮影サイズも質をweb媒体であればさほど大きなデータは必要ありませんが、その後どのような媒体で使用されるかわかりません。大きめのデータで撮影できるようSDカードなどの記録メディアもサイズは大きめのものをご用意ください。


<取材当日>


1.事前共有事項の再確認と場を温める

当日は事前に共有した内容を再度先方にリマインドしていきます。事前に共有していてもお相手と相違があることもあります。またお忙しい方であればあまり把握されていなかったり忘れてしまっていることもあるので取材の意図や目的、質問内容や時間配分なども含めて確認したうえで取材を開始するとスムーズになります。

またこのリマインドはアイスブレークにもなってきます。何も再共有せず質問から始まる取材だとしたら相手との距離感も縮まらず、聞きたい回答をもらえるまでに時間を要する可能性も出てきます。場を温めた上で、双方にとって心地よい会話になるための場作りはとても大事です。

2.予想外を楽しむ

質問をしながらも形式通りではなく状況に応じて質問を変えたり増やしたりすることも大切です。結局人間同士の会話で成り立つインタビューなので想定外な回答をもらえた場合、それが記事の意図にフィットするならインタビュアーとして喜ぶべき状況で想定を超えた記事が読者に喜ばれる記事に繋がります。そんな時は心の中でガッツポーズ。慌てることなく会話を楽しみましょう。

地域取材の良さは現地の空気感やリアルに広がる景色などです。事前準備で知り得た情報以外にも気づく点は多いものなので取材時に聞けることは余すことなく質問をしていくとオリジナルな記事になります。

<取材後>

執筆記事後確認してもらうための余白の用意

取材記事は掲載メディアがあってこその仕事なので、記事納品までに先方からの確認・承認を得る必要があります。取材後こちらの解釈と取材先の意味合いが異なることも出てくるので記事を書き上げたらすみやかに先方の確認を取りましょう。先方のチェックに時間がかかることもあるので、ある程度の日程を確保して執筆をしていく必要があります。

私の経験上、一度執筆して翌日読み返すと改善点がよく見つかります。そのため一度書いても3日ほど繰り返し文章をチェックした上で先方にみてもらうと自分のベスト状態で確認してもらえるので、余裕ある期間を準備して計画的に取材をすることが大事になります。


以上が私が大事にする地域取材の際に気を付けるポイントとアドバイスです。読んでいただいた通り、一番大事なのは取材前です。取材前にどれだけの準備ができているかで記事の内容の深みが変わります。実際初めての取材となると、想像以上に難しい点も出てくると思います。まさに私がはじめてインタビューした際、何から初めていいのかわからず苦戦したので是非この記事を読んだ方の参考になっていれば嬉しい限りです。

地域取材の良さはオンラインでは感じ取れないその場の空気や地域の特色を五感で感じ取れることです。せっかく時間をとってくださった取材相手の喜びと読者の喜びを考慮しながら執筆できるのはとても幸せなこと。是非楽しみながら取材に取り組んでください。


writer :Jamy
世界観コーディネーター兼 地球を楽しむ旅人。47カ国以上の渡航歴を持ち、旅を通して、役割にとらわれがちな女性の自己開放を促す、旅コミュニティ・地球クラブを主宰。合言葉は「地球のどこかで待ち合わせ」。
広島出身 鹿児島在住 1児の母| POOLOJOB2期生

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