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メッタ瞑想(慈愛の瞑想)で穏やかな心を手に入れる

仕事を終えて高速道路に乗ろうとしたら、トンネル事故のため通行止めとの表示が出ていました。
仕方がないので一般道を走ることにしましたが、予想通り大渋滞です。
急ぐわけではないけれど、長時間車の中に閉じ込められているのは気分のいいものではありません。
ほとんど進まないなか、ふと窓の外に目をやると、きれいな海岸線を走っていることに気がつきました。

おぉ、きれいじゃん。

高速道路を走っていたら、こんな景色をゆっくり眺めることもできなかったのですから、得した気分です。幸福感は自分で生み出すものなのだ。

ところで、自分に愛を与え、他人に愛を与え、すべてのことがらに愛を与えることで、幸福感を得られるメッタ瞑想という方法があるそうです。
またの名を ”Loving-kindness meditation” (愛と優しさの瞑想)。
愛、といってもロマンティックなほうではない、とわざわざ解説しているものもあります。

メッタはパーリ語で「慈愛、慈悲の心」という意味で、古代インドの仏教から伝わるものです。
メタと表記しているものもありますが、メタバースのメタとは全く違うものなので、ここでは「メッタ」とよぶことにします。
メッタ、つまり善意を人に向けることを目的とした瞑想になります。
この瞑想をすることで自分の気持ちが満たされるのです。

Metta meditation

はじめに、数回深呼吸をします。

1st step
自分自身にメッタを感じます。
ゆっくりマントラを唱えます。
May I be happy.
May I be well.
May I be safe.
May I be peacefull and at ease.

2nd step
仲の良い友人や家族、つながりや好意を感じる人にメッタを感じます。
自分の心から相手の心に光を当てているイメージ。
マントラは、1st step の” I ”を” You ”に変えます。
You may be happy.
You may be well.
You may be safe.
You may be peacefull and at ease.

3rd step
次に、好きでも嫌いでもない人、ニュートラルの人へのメッタを感じます。
その人の人間性を考え、その人をあなたのメッタの感情に含めていきます。

4th step
次は敵、嫌いな人、苦手な人へのメッタです。
ここが一番難しいですが、嫌いだという感情を解き放つことが自分の心のためになると少し高いところから俯瞰して見ます。そうすれば自分の寛容さにより慈しみを感じるようになる(かもしれない)。

last step
最後に自分、家族や友人、中立の人、敵の4人をまとめて思います。そこから、周りの人、近所の人、街の人、国の人、世界の人、と気持ちを広げていきます。
愛情の波が自分からすべての存在に広がり、注がれていく感覚は、深い慈悲の心であり、幸福感の源になります。

1つのステップで5分程度、すべてを行うと30分程度かかります。
始めたばかりの時は、1st step (自分)と2nd step (親しい相手)、3rd step (中立の人)へ愛を注ぐだけでも十分効果があるそうです。

瞑想法にはたくさんの種類があって、特にヨガ瞑想には流派やアーサナ(ポーズ)によって数千種類もあると言われていますが、主なものはメッタ瞑想を含めて6種類になるのではないかと思います。

<マインドフルネス瞑想>
今あることに集中する

<超越瞑想法>
ヴェーダに由来するマントラ瞑想
リラックスした姿勢で個々に与えられたマントラを唱え、目を閉じて20分

<ヴィパッサナー瞑想>
インドの古典的仏教がルーツのインサイトメディテーション(自己観察による自己変容)
フィジカルな感覚に注意を向けることで、心と体の深いつながりを確立する

<チャクラ瞑想>
チャクラは体の中にあるエネルギーや精神的な力の中心
バランス、ウェルビーイングをチャクラに集中させるリラグゼーション瞑想法

<ヨガ瞑想>
説明するまでもなく、ヨガは瞑想のためあると言っても過言ではありません。

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さまざまな雑念を手放し、自分と向き合うのであれば、どのような瞑想法であってもきっと心が落ち着きを取り戻し、慈しで溢れてくるようになるでしょう。

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