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ギャラさえ貰えりゃオールOK?【マイケルキートン】

8月23日付のRIVERの記事がちょっと面白かった。

撮影は完了していたため、映画に心血を注いだバッドガール役で主演したレスリー・グレイスをはじめ、監督を務めたアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーは複雑な心境を吐露していた。対するキートンは、『バットガール』のキャンセルに、それほど動揺を見せていない様子だ。

米GQのインタビューで、『バットガール』の結果に失望したかどうかと質問されたキートンが、「いいえ、どちらでも構いませんでした」とアッサリした回答。記事によれば、「大作で、楽しく、ギャラも良かったですから」と、“お金”を意味する、指先をこすり合わせるジェスチャーを見せながら答えたという。

バットマン役マイケル・キートン、映画『バットガール』お蔵入りを気にしていない ─ THE RIVER

先日急に昔のツイートにいいねがついた理由はこれか!(笑)

「アイツだ!見ろ、あそこに座ってる!」
「よくこの会場に来られる神経してたな!」
「…(指クイッ)」

せっかくなので元記事を読んでみる。

The Zen-Dad Wisdom of Michael Keaton - GQ

Back when Burton tapped Keaton to play the Caped Crusader in Batman, it was a controversial choice. So much so that, in the pre–social media days, 50,000 comic book nerds wrote to Warner Bros. to protest the casting. Keaton, not a comics guy by any means, did not quite understand the fervor. Now, he looks back at what Burton did with a different lens.

“Tim deserves enormous credit. He changed everything,” Keaton said. “I can't necessarily say this, but there's a strong possibility there is no Marvel Universe, there is no DC Universe, without Tim Burton. He was doubted and questioned.”

“He hasn't gotten himself enough credit for going, ‘Yeah—that guy,’” he continues. “And everybody went, ‘Wait, Michael? You worked with him on Beetlejuice, right?’ But I think what happened was Tim saw Clean and Sober”—Keaton’s first non-comedic role, about a man overcoming substance abuse. “I get the credit. I don't know that he got enough credit for making that move. That was a bold move.”

Plenty of esteemed actors have since wriggled into the Batsuit—George Clooney, Christian Bale, Ben Affleck, Robert Pattinson—but Keaton is still considered to be one of the best Batmen, and certainly the best Bruce Wayne. He’s even reprised the role, twice: in 2023’s The Flash and in the unreleased Batgirl, the latter of which was scrapped by Warner Bros. amid cost-cutting measures and will never see the light of day. Was the fate of Batgirl disappointing to him at all?

“No, I didn't care one way or another. Big, fun, nice check,” Keaton says, rubbing his fingers together in the universal gesture for “moolah.”

He pauses for a second, then softens slightly. “I like those boys. They're nice guys.” (Batgirl directors Adil El Arbi and Bilall Fallah, he means.) “I pull for them. I want them to succeed, and I think they felt very badly, and that made me feel bad. Me?” he says, shrugging. “I'm good.”

「自分よりも、自分をバットマンに選んだティムバートンこそ賞賛されるべきだ」とまるで謙虚っぽいことを言ってるが、実際はキートンが認識してないだけでバートンはめちゃくちゃ高く評価されてるけどね。勘違いしてるジジイって感じだわ。(笑)

おまけの夜なんかを見ても思うけど、むしろキートン単体よりも、バートンの世界観込みで評価されてるでしょ89年版のバットマンって。

そして「気にしてないよギャラもらえたし👌」とやってドヤ顔した後に、インタビュアーの表情を敏感に読み取って「監督の二人のことは好きだ。彼らには成功して欲しいと思ってる」と慌ててフォロー。

まあ、この人は、心底アメコミ映画(とそのファンダム)には興味が無い人なんだと思う。別にそれ自体は悪いことでもないしね。

コロナ禍の頃にも「(当時製作中で止まっていた)バットマンの映画はどうなるか」とインタビュアーに訊かれて「そんなことよりも今はコロナとどう向き合って生きていくかだ」と話の腰を折るような、いかにも老害っぽい返答しかできてなかったし、悪い意味で古風な人物なのだろう。

9月に米国公開の『ビートルジュース』の続編も、一部のコアなファンが騒いでるだけで、大ヒットすると私にはとても思えない。どうなんだろう?

私がたまたま世代から外れてて凄さを知らないだけかもしれないが、実際のところはハリウッドも80年代のすごい映画のリメイクやリブートは大体やり尽くしてしまって、それでようやく順番が回ってきた、くらいだと思うのだが…

2024年製作/アメリカ
原題または英題:Beetlejuice Beetlejuice
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年9月27日

喜んでるのはアラフォーやアラフィフだけなんじゃないかな?これを若い子が見て「おもしろそー!」って反応する様子が想像できないんだよね。このタイプの映画が勢いづいてる印象はあるけど、『ウォンカ』はほぼ9割がティモシーシャラメ目当てだったとしか思えない。そういう求心力・訴求力がキートンにあるとは思えず、ではジェナオルテガでどこまで伸びるのだろうか?

(了)

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まいるず
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