【BLUE ANGELS】の鑑賞マナーが良かった件【gdcs池袋】
本日、グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで『ブルーエンジェルズ』を観てきた。
ほぼ満席だった。戦闘機コクピット内に設置できるIMAXカメラ(おそらくトップガンマーヴェリックのために開発した機材)をふんだんに使った大迫力の映像が売りのドキュメンタリー映画。IMAXドキュメンタリーは60分程度の作品が多いのに、本作は破格の94分の上映時間を持つ。
全編IMAXレーザーGTの1.43アスペクトをフル活用した大迫力の映像にとても感動した。まず単純に映像がすごい。そして数ヶ月にわたるブルーエンジェルズの全米ツアーを支える裏方スタッフも含めた組織としての努力や、数年でローテーションして世代交代をしながらブルーエンジェルズの誇りと魂を継承させていく人間ドラマが素晴らしかった。
ビートルズやF1レーサーなどでも良質なドキュメンタリー映画を作っているポール・クラウダー監督による本作は、米国公開が2024年5月17日。そこから僅か1ヶ月半での日本公開になったのだが、注目すべきなのは本作は英語音声なのに日本語字幕が付けられていないことだ。
基本的に国民のほとんどが英語を聞き取れない日本において、公共の劇場上映で日本語字幕を付けないのは異例中の異例だと言える。それも日本で最大規模のIMAXレーザーGTの箱を使って上映するなんて、この興行にゴーサインを出した人物は良い意味で相当クレイジーである。
この素晴らしい作品をスピード感を持って観客に届けてくれたグランドシネマサンシャイン池袋に感謝を伝えたい。
そして、もちろん映画本編にも感動したんだけども…
上映終了後にも驚異的なことが起きた。
なんと…
観客全員が規制退場を完璧に守っていたのだ!
残念なことに、この映画館がある池袋の治安があまり良くないからなのか、娯楽作品を観たときには、劇場係員の案内を無視して規制退場に従わない不届き者がかなり多く居る。そういう人達に限って顔つきや服装や髪型がなんとなく朝鮮系や支那系が多くて、おお故国の民度がよく出ておるなといつも侮蔑の眼差しで眺めているのだが、ブルーエンジェルズについてはほぼ0人だった!
しかも、劇場係員が「はい、それではG列とH列の方どうぞー」と言うと、即座にG列とH列の人達が全員スッと立ち上がって、速やかに退室していく。自分がルールを守って行動した方が、結果的に全員の利益につながることをよく自覚している人達の集まりだ。
…正直、そっちにも感心しちゃったよ。
良識のある映画ファンだけが集まった幸せな空間だったんだなって。
日本語字幕がないという超ハードモードながら、それでも池袋の巨大スクリーンで観られるならと集まってきた強者たちだから、本当に映画を楽しみたいと、終わった後でもみんなで気持ちよく帰りたいと、そう願っている人達しか居なかったからこそ、あの平和な空間が実現できたのだろう。
なんだ、映画ファンって本当はマナー良いんじゃん。と思えて嬉しかった。
それとも、94分にわたって、長期間の厳しいトレーニングで高い技術とチームワークを実現するブルーエンジェルズの面々に影響されたのだろうか?(笑)
…まあ、こんなことで逐一感心するようになったくらい、最近の日本(特に池袋や新宿や渋谷)は荒れてしまったのだ…とも考えられるので少し悲しくもあるんだどね。(苦笑)
(了)