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【日本映画】映画館で観なかったのを後悔したくらい面白かった作品たち

幼少期に私は、完全に独走状態だった80年代ハリウッド映画の洗礼を受けた。民法テレビでは日替わりで各キー局が21時から映画を放送していた。そんな人生経験を積んできたので、つい日本映画を軽視して映画館はスルーしてしまいがちになるが、実際に観たら期待を大きく上回った作品は結構多い。


ザ・ファブル 殺さない殺し屋

一作目は劇場で観た。正直そこまで強く印象に残らなかったので二作目はスルーしてしまった。しかし、Netflixで視聴したら冒頭からアクション面が猛烈にパワーアップしてて後悔した。

実物の自動車を屋上駐車場から落とすなんて、最近は滅多に見られるものではない。マンションの鉄骨足場をVFXも使って見せるアクションシーンは本当に凄いし、終盤にあるスローモーションを使った爆破シーンはザックスナイダー味がある。この監督は強いビジョンを持ってる。

まあ若干は平手友梨奈のPVのような雰囲気もあるが、そこはご愛嬌で。(笑)それこそ元欅坂46の人気アイドルのおかげで集客が増えたなら良いことでしょう。

主人公キャラの設定だから仕方ないんだけど、ファブルがいつも覆面をつけるのが勿体無い。岡田准一が自分でスタントをしてるのに!(苦笑)

これは一作目の壁を登るシーンでも感じたのだが、どうしてまずは岡田の顔を映して、そこからマスクをつけて登るまでをワンカットで撮影しないのか、と歯痒くなる。VFX全盛期のこんな時代だからこそ、生身の人間がスタントをする意義があるし、それが俳優本人だから一層価値が高まるのだから、それをもっと見せつけるべきでしょう。

岡田准一は早く英語をマスターしてハリウッドに売り込むべきだよ。それこそミッションインポッシブルのイーサンハントの後任に、ジェレミーハントでは不可能だったトムクルーズの後釜に、岡田准一なら成れると私は思うのだが…これは買い被りだろうか?

俳優の演技面だけで評価すると、今作の堤真一もかなり快演しているが、一作目の柳楽優弥の「怪演」には及ばないかな、と感じてしまった。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

まあ正直、本作は映画館で観なくても良かったと思う部分もある。でも、本作は若い世代が戦争に興味を持つきっかけとして非常に良い材料だったので、興行収入の側面でも応援したかった気持ちはある…って感じ。(笑)

冷静に映画を観てほしいのだが、劇中で「チャラい」のは現代からタイムスリップしてきた主人公の少女だけで、周囲の人達は全くチャラくない。そして主人公のキャラ造形は、まさに《戦時中や特攻のことをほとんど知らない令和の女子高生=観客のメインターゲット》のリアルに近いわけで、これは令和に作る映画ではある意味《必要悪》だったと言えるのではないか、という思いの方が私は強い。

だから女子高生が最初に興味を持つきっかけの映画としては、このくらいファンタジーな脚色でも良い気がする。そして逆に言えば、女子高生でもこれが史実とはそれなりに乖離があることくらいは理解してエンタメとして愉しんでる子が大半だと思うのよ。つまり、ジジイ達が思い悩んでるほどムスメ達はバカじゃないと思うってこと。

だって世間には、左翼思想をスーパーブーストした『はだしのゲン』を全て歴史に忠実だと思い込んでる団塊の世代以降のジジイ達もそれなりに多く居るわけで、彼らは『あの花〜』をとりあえず歴史に忠実だと受け取ったムスメ達と何が異なるのか?

【あの花】が叩かれている件について - まいるず note

告白/コンフェッション

まず画面が美しい。それだけこの作品は価値が高まる。なんなら2Kプロジェクターでしか観られない映画館よりも、自宅のモニターの方が美麗かも知れないが。(苦笑)

まあでも映画館がよく合う密室系のホラーで、トリッキーなラストといい、なかなか良い作品だと思った。

殺人を告白して猟奇的になる男が韓国人というのも面白い。言葉が通じなくて、文化も道徳も少しズレてるからますます怖いし、これだけ狂ってしまうのも「もしかして、あの国の人ならそうなるかも?」と思わせる謎の説得力が生まれる。

かわぐちかいじが漫画化したバージョンも気になるなあ。

ゴールデンカムイ

劇場公開時にはかなり好評を博していたが、評判通りの面白さだった。

ドラマ版も半年くらい待ったらNetflixに来てくれると信じてる。

火口のふたり

まさに熱演。

神は見返りを求める

この狂った感じは、劇場特有の逃げ場のない環境で観てみたかった。

(了)

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まいるず
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