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【フュリオサ】あらすじを三幕構成で読み解く
一幕
一場:状況説明
二場:目的の設定
二幕
三場:一番低い障害
四場:二番目に低い障害
五場:状況の再整備
六場:一番高い障害
三幕
七場:真のクライマックス
八場:すべての結末
一幕
一場:状況説明(グリーンプレイスからの誘拐)
少女フュリオサは盗賊に誘拐されてディメンタスに囲われる。
母タバサはグリーンプレイスを捨てる覚悟で救出に向かう。
二場:目的の設定(母の死;生きて帰る)
救出に失敗して母は拷問の末に殺される。
母の遺言は「生きてグリーンプレイスに帰れ」
ディメンタスはフュリオサを死んだ息子の代わりに大事にする。
二幕
三場:一番低い障害(シタデルで嫁候補にされる)
ディメンタスはガスタウンを占領する。
ディメンタスはシタデルのイモータンジョーにフュリオサを売る。
リクタスが花嫁の蔵からフュリオサを誘拐する。
フュリオサは逃亡して労働者になりすます。
四場:二番目に低い障害(盗賊に襲われて逆に出世する)
フュリオサは整備士として認められる。
フュリオサは脱走を試みるがギャングに襲われて失敗する。
警護隊長ジャックがフュリオサの腕を買って助手にする。
五場:状況の再整備(出発の決意)
ジャックがフュリオサの旅立ちを認める。
ディメンタスがガスタウン統治を失敗してシタデルに会議を要求する。
フュリオサとジャックは次の仕事を最後に一緒に逃げることを誓う。
六場:一番高い障害(バレットタウンで襲われる)
フュリオサとジャックはバレットタウンでディメンタスに襲われる。
捕まって拷問されるが、フュリオサは左腕を切断して逃げる。
三幕
七場:真のクライマックス(戦争と復讐)
フュリオサはシタデルに生還してイモータンジョーに警告する。
イモータンジョーとディメンタスが全面戦争になる。
フュリオサは髪を切って義手を作りディメンタスを殺しに行く。
フュリオサは逃亡中のディメンタスを皆殺しにする。
八場:すべての結末(次の物語へ)
本当は地下でディメンタスは生かされていたことが明かされる。
フュリオサはディメンタスから生えた林檎の収穫する。
フュリオサが妻たちをウォーリグに乗せる。
FIN
▼解説・感想:
『フュリオサ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 1, 2024
期待を裏切らぬ良作…ただし神作とは言えぬ。撮影技術が向上してるので個々のアクションの質はシリーズ最高。だが登場人物がやや多すぎる上に、ある理由で主人公が喋れないため物語の勢いが落ちて、アクセルとブレーキを同時に踏むような歯痒さを感じた。マッドマックスとしては平凡。 pic.twitter.com/DISaAti7EE
アクションは良かったのですが、ストーリーテリングはちょっと回りくどいと思います。第一幕が終わって、さあどうなるのかと思ったら、そこからイモータンジョーに身売りさせられる件が始まりますからね。え?まだ序盤が続くの?と少しウンザリしました。
しかもディメンタスが笑えないくらい痛そうなことになってて正直クソ萎えました。(苦笑)
定石通りに進めるならば、第一幕で提示された課題を第二幕でこなして第三幕で解決するという流れになるはずなのですが、第二幕はずーっと全く関係ない物語をやって、第三幕でとってつけたように母を殺された相手に復讐します。動機とアクションがちぐはぐで全然ダメな脚本だと思いました。
個人的には怒りのデスロードでのマックスとフュリオサとの会話
「脱走を試みたことはあるのか」「何回も」
「お前の脱走の目的は何か」「贖罪よ」
に必ずしも対応する内容だったとも思えず、不満が残る映画でした。
ここらへんは別記事でもう少し深掘りしたいので、フォローなどしてお待ちいただければ幸いです。
(了)
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