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ジェームズガンのスーパーマンはどこを目指すのか

2024年6月27日未明(日本時間)に、Twitterに2025年公開の新作映画『スーパーマン』の撮影現場の写真が流出した。

https://x.com/DCFilmNews/status/1805751525966258391

すぐに大炎上が始まった。おそらく暫くは、サフラン&ガンの新ブランドDCUを支持するファン(MCUから流れてきたような雰囲気がある)と、いまだにスナイダーとノーランが創造したDCEUを破壊されたことを許さないファン(ダークナイトから熱心に応援するようになった人が多い雰囲気がある)で、激しい口論と罵り合いが続くだろう。

クラークの写真も流出している。

https://x.com/DCU_Updates/status/1805685366135177573

これは、、、ひどい。(爆笑)

このクソダサくて、仕事のできなさそうな雰囲気、、、もし現実世界でオフィスにこういう雰囲気の男がいたら、ほぼ間違いなく仕事ができなくて周囲からナメられるタイプだと思う。

でもよく考えると、超クールなイケメン超人ヒーロー・スーパーマンの、世を偲ぶ仮の姿がクラーク・ケントなのだから、もし2020年代の映画にするなら、これはこれで正解な気もする。(笑)

ただしデヴィッド・コレンスウェットは高身長すぎて、群衆で悪目立ちしすぎるので、やっぱりあまり良い人選ではなかった…とは改めて思うかな。(苦笑)

参考過去記事:なぜ新しいスーパーマン俳優は海外であんなに激しく叩かれるのか

▼私の結論

さまざまな意見があって良いと思うが、私の感想は、この画像で大体説明できる。(*ネットで拾ったもので作者は不明)

https://x.com/S_For_Hope_/status/1805857797856186791

そう!

本当、これ!

そうなんだよ。

カヴィルからコレンスウェットへの変化は、まるで《ミシュランで星が付くようなレストランからファストフード店に雰囲気が変わった感じ》なのよ。

そして、これこそが、まさにジェームズガンが目指している方向性だと私は思う。

だから、私と同じくスナイダーバースのスーパーマンを愛した方々には心苦しいことを書くが、そもそも《マクドナルドに四つ星ホテルのレストランのような食事やサービスを望むこと自体がナンセンスであり無駄》なので、もう止めたほうが良い。

アホでも出来るマニュアル化された手順で、やる気のない従業員が何も考えないで、乾燥したパテとバンズをジャンクな脂で誤魔化したバーガー(実際に米国のマクドナルドは日本と比べて明らかに低品質で不味かったです)を雑に頬張る…それがジェームズガンが目指すスーパーマン映画なんですよ。

上品な店の雰囲気と、洗練された接客と、良質な食材を使った料理が食いたいなら、さっさと見切りをつけて美味しいレストランやカフェを探した方が得策よ。ノーランはとっくにヒーロー映画はもう撮らないと宣言してユニバーサルに移籍して『オッペンハイマー』を作ったし、スナイダーはネットフリックスという新しい環境で自由にやってる。

▼もともとSuperman: Legacyという題名だった理由

ここで、もともと映画のタイトルになる予定だった『Superman: Legacy』(スーパーマン・レガシー)に着目したい。

legacy レガシー
1 (過去からの)伝承のもの, 遺産, 遺物
▸ a lasting legacy
永遠に変わることのない遺産
▸ a genetic legacy of depression
遺伝的な鬱病.
2 «…からの/…への» (遺言による)遺産 «from/to»
▸ leave a legacy for A
Aに遺産を残す.

ウィズダム英和辞典

もう消してしまったが、ジェームズ・ガンは最初はレガシーを題名にしていた。

では、スーパーマンのレガシーとは何か?

アメコミヒーローの遺産とは?

そもそもアメコミ映画というのは、子供向けの漫画を実写化した映画だ。

よって、次に作られるスーパーマン映画では、ジェームズ・ガンは伝統的なアメコミ映画の、良くも悪くもコミカルでライトでチープな、ファストフードっぽい作風に「戻す」つもりなのだろう。

この10年くらいにアメコミ映画に触れるようになった人、つまりダークナイトを入口にしたような人には理解しにくいかもしれないが、そもそもクリスとザックが特異点だったのだ。あのようなダークでシリアスな作風は、米国コミックブックのメインストリームではない。あくまでメインに対するカウンターパート的なアプローチの作風である。

だって、コミックブックって直訳したら《滑稽な本》なんだぜ?

まあ、ザックが映画で描いた世界が、そういう特異点だったからこそ、私はDC映画に興味を持ったんだけどね。

ヒーロー映画じゃなくて、あくまで一般的な映画として考えても、大人の鑑賞に耐えるものになっていたので。

Watchmen, Zack Snyder, 2009

▼私はDCUを応援する予定はありません

私はDCファンである以前に、映画ファンです。

私はDCファンである以前に、ザック・スナイダー監督作品愛好家です。

ザックスナイダーの『300』と『ウォッチメン』を観て、私はDCEUを観るようになった。

ザックが離れたDC映画に見出す価値は希薄である。キャストも変わったし。それ以上にプロデューサーがごっそり変わったし。純粋にキャストとして参加してる俳優よりも、作風の方向性は監督とプロデューサーに大きな責任があるので、私はそちらを重視する。だからガル・がドットやジェイソン・モモアが続投してもWW84やロストキングダムは最低だったとはっきり言う。

まあトッド・フィリップス監督がDCの素材を使って自由に調理してる『ジョーカー』はアートとして面白いので今後も映画館で観たいかな。あれはヒーロー映画じゃ無いよね。モチーフにしてるだけで。だからWBDもDCUには含めてないし。

これまでMCU/Disneyの魔法に守られて、なんとか上手くやってきたジェームズ・ガンだったけれど、2021年のTHEスーサイドスクワッドと2023年のガーディアンズ3で、この監督の底は見えた。コイツは人間性が薄っぺらくて、ファッションとして感動を着飾ったような見掛け倒しのツマラン映画しか作れない。私が時間とお金を割く価値は無い。ピリオド。(*個人の感想です。)

だからガンの映画は今後はスキップするかな。バイバイ👋

参考過去記事:フィナーレを迎えたDCEUへ(2024新春)

いやー、しかしヘンリー・カヴィルは格好良すぎたね。

https://x.com/Fdmdarkshadow/status/1805258873072202232

後任になる人は大変だ。(苦笑)

(了)

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