【桃鉄令和】ドラピョンルール創始者が語る3年決戦攻略
はじめに
今日は桃鉄令和の対戦モードである
「3年決戦」(4人対人戦) をテーマに、
桃鉄令和のオンライン対戦を
少しでも強くなりたい方向けに
お話していきたいと思います。
桃鉄令和におけるオンライン対戦には
様々なローカルルールがありますが、
私が考案したルールの中で
最も代表的なルールが
「ドラピョンルール(通称DP)」です。
ルールの内容はタイトルの通りなのですが、
3年決戦(縛りなし)において
資産を増やすための強戦術である
下記3つに制限を設けることで、
ゲームバランスをルール側で調整しています。
このDPルールを作ったのは
もうちょうど2年前くらいになるのですが、
今でも変わらずに多くの大会ルールとして組み込んでいただけているルールになっています。
3年決戦でルールの制限を一切設けない
「縛りなし」や、
縛りなしをベースに目的地到着数を
順位点に加算することで順位を決定する
「かぴルール」
1年目4月の初手にぶっとびカードを
全員が使用してスタートする
「初手ぶっとびルール」
この3つにDPルールを加えたのが
現在の桃鉄界隈における3年決戦ルールの
4大スタンダードです。
本日は私が監修したドラピョンルール
をベースにしながら、
3年決戦におけるポイントを
要点を絞ってお伝えできればと思います。
(既に何千試合も対戦されている桃鉄マスターの方々にとっては既知の内容が大半かと思いますが、記録として残していくので復習程度にご覧ください。
もし何か参考になる箇所が1つでもありましたらとてもうれしく思います。)
①基礎情報を丁寧にインプットせよ
これはDPルールに限らず長期戦やペア戦等、全ての対戦において言えることですが、
桃鉄令和はマップ固定、
目的地も年数によって固定、
物件情報も固定です。
オンライン対戦をこよなく愛する
桃鉄プレイヤーはこの辺りの基礎情報が
頭というか身体に染みついているため、
「今から桃鉄強くなりたい!」
という方はその猛者に立ち向かうため、
「ココだけは押さえておくべき基礎情報」
をインプットすることが勝ちに一歩近づきます。
※攻略本や攻略サイトに乗っているような
高収益物件の情報や
目的地ラインナップの情報、
どのカード売り場で何のカードが売っているかについてはキリがないので今回は割愛させていただきますが、
勝率を高めるためには
全て必須でインプットすべき情報です。
(算数でいうところの九九にあたる部分)
本日は3点だけ。
暗記しなくてもメモに残すだけでもいいので、
まずはここだけインプットください。
宝くじ当選金額(3年決戦3年目)
6等:7.884億円
5等:11.827億円
4等:15.769億円
3等:31.539億円
目的地到着金(〇連続ゴール/7年/3年の最終年ベースの金額概算)
3.2/6.4億円
4/8億円
4.8/9.6億円 +スペシャルカード
6.4/12.8億円
臨時収入イベント(3年)
1000万~物件:0.4億円
3000万~物件:1.3億円
1億円~物件 :2.5億円
3年決戦においては、上記3点に加えて
①臨時イベント(お土産や豊作イベント)
②現金収奪系カード(ベビキュラーや坊主丸儲けなど)
③エンジェルカードや貧乏神、キングボンビー等による現金変動
を計算すれば
他のプレイヤーとの資産差が把握できます。
最初はテンパるかもしれませんが、
最終年だけでもざっくりとした計算が
できると最終盤で自分が取るべき戦術に
迷うことが少なくなります。
桃鉄令和では
冬の赤マスに飛び込むと
低確率で福の神が登場します。
福の神は現金を40~50億円超ゲットできる可能性のある一発大逆転イベントなので、
最終盤までに福の神イベント分の差で上位プレイヤーに食らいついていけば、誰でも優勝の可能性がある夢のあるゲームです。
最後まで諦めずに勝ち筋を追うためにも、
相手との資産差は大体把握できるようになっておきましょう。
「宝くじ足踏みで逆転できる差なのか?」
「ただ目的地に向かうだけで逆転できるのか?」
「1位との資産差は15億…残り2ターン。2月中州ゴールからの3月宝5等で逆転するぞ!」
などなど、資産計算ができていると
「選択すべき戦術を明確にするための問い」が多く立つようになります。
「ライバルとの資産差が分かっている」ことは、
桃鉄において
「勝利の王道を歩くこと」になりますので
ちょっぴり意識してみてくださいね。
②盤面や対戦相手を研究せよ
孫子の兵法にもあるように、
桃鉄においても盤面やライバル3名のプレースタイルや現在置かれている状況をよく理解したうえで自分の立ち回り方を選択することが重要です。
この辺りは人によって考え方が分かれる部分ですので、是非チームメンバーと検討会等を通して桃鉄論を熱く交わしていただければと思いますが、
私が3年決戦において
下敷きにしている考え方はこちらです。
1 中盤資産優勢/劣勢
2年目の後半くらいで
自分の現在のポジションを確認します。
今の自分が「トップ目」なのか、
「ラス目」なのか。
はたまた「2番手」なのか。
3年決戦は
最終年に展開がドラマチックに動くので、
2年目に走っていても後半息切れして失速…
といったケースも多々あり、油断は禁物です。
資産が上手く構築できている場合は
「カードラインナップに隙はないか」
「貧乏神リスクを回避できる体制になっているか」の確認を。
劣勢の場合は
「カードを握れているかどうか」
の分岐に進み、
握れているならカードの利を生かして
「上位を落とす戦略or資産をブーストする戦略」を取ります。
カードが握れていないようであれば、
そのまま進行しても大味な勝ち筋しか終盤残らない可能性が高いため、
一定のリスクを許容した
「攻め」の立ち回りに転換します。
2 中盤ゴール数優勢/劣勢 (かぴ,DKPのみ)
3年決戦において目的地到着数が順位に関わるルールのみこの観点を入れます。
ゴール数が劣勢の場合は、
「ゴールをすること(追いつくこと)」が
後半戦の必須条件として加わるケースが多く、立ち回りが優勢時と比較して限定されることが多いです。
逆に優勢の場合は、
ゴールにこだわらずに資産を構築すれば優勝に近づくため、貧乏神など自分が転落するリスクを回避しつつ、
その場その場の
「資産効率の最速×最大を常に狙い続けるだけでよい」となります。
3 資産構築効率制限あり/なし (DP系 or 縛りなし系の分岐)
これは簡単に言うと、
「宝足踏みや強カードダビングによる逆転手が作れるルールかどうか」
ということです。
DP系ルールは終盤の一発大逆転が福の神を除いて作りにくく、
資産を構築する手段が限定されるため
立ち回りの「効率性」がより求められます。
「DPにおいて資産構築を効率的に行うには?」
という観点で後ほど解説します。
4 他のライバルの実力拮抗度 高/低
桃鉄の「実力」を何と定義するかは人それぞれですが、拮抗している時と差があると判断している時で私は立ち回りを見直します。
※この拮抗度は対戦前からイメージする部分もありますし、対戦中に1名がボンビラス星に連行されてしまうなど、極端な劣勢に陥ることで突然均衡状態が崩れる場合もあり、毎ターン見直すことを想定しているものです)
拮抗度が低い場合は、
拮抗度が高い場合ではリスクが高くて取れなかった大物手(より多くのリターンが見込める戦術)を選ぶことができます。
桃鉄においては
「相手に付け入る隙を見せないこと」
「相手の隙を見つけたらとことん突くこと」がポイントなので、
サッカーの試合と同じで
実力拮抗度が高い試合の方が緊迫感があり、息の詰まる試合展開になります。
DPルール極意① 資産構築の最速×最大を狙え
ここからはDPルールの極意と題して、
これだけ見ておけば多少はDPルールへの苦手意識がなくなったり、
トッププレイヤーに食らいつけるようになれる要素についてお話できればと思います。
みなさんに1つ質問です。
DPルールって勝てる人は
結構連勝できているのに、
勝てない人はなかなか勝てず、
連敗が続いてしまう印象
ってありませんか?
それはなぜかと言うと、
「資産を増やすための選択肢が限定的なため、一手損が後から取り返せず、
ミスがそのまま負けに直結するから」です。
例えば、
3年目決算首位と50億円差の3位で折り返したとします。
縛りなしルールであれば、
「宝くじを5回足踏みし5等を6回当てて逆転する」
という勝ち筋がある程度現実的なラインで見えます。
一方のDPルール。
最大効率で宝を踏んだとして、
1年に6回しか宝くじの試行回数はありません。
縛りなしと比べて、
宝くじだけで言えば資産構築力は半減。
その分トップとの差も縮まりにくくなります。
ダビングカードも買えないので、
強カードを引いても使えるのは1回だけ。
簡単に増やせないので、
「何を買うか/買わないか」
がポイントになります。
そんな前提に触れつつ、
私からのメッセージは至ってシンプル。
「資産構築の最速×最大を狙え」です。
DPルールにおける「最速×最大」とはなにか。
DPに限って言えば、
収奪系の存在を一旦脇に置いて
「宝くじ×目的地×お殿様×収益×臨時収入」
です。
もう一度言います。
大事な順番はこの順番で、
「宝くじ×目的地×お殿様×収益×臨時収入」
です。
1つだけ注意点です。
宝くじを一番左に置いたのは、
決して「宝くじを当てにしてDPを戦え」ということではありません。
ここでのメッセージは、
「宝くじマスを踏む前後のターンに意味を持たせろ」です。
DPのポイントは
「最速×最大」だとお伝えしました。
宝は隔ターンしか踏めませんので、
「踏む前のターンと踏んだ後のターンってどうするの?」
という疑問が生まれます。
この問いへの解答レベルで勝率に差が生まれます。
そこで
「目的地,お殿様,収益,臨時収入」
を意識して
毎ターンの立ち回りを見直していただきたいのです。
下記に宝をベースにした前後の立ち回りの候補をざっと載せましたので、
こちらを参考に、
自分流の「最速×最大」
を考えてみてくださいね。
DPの基本戦術
・お殿様持ち状態で安全圏で他のライバルにゴールをさせている間に宝を踏む&収益を積むことでお殿様×宝収益分の積み増しを図る
・ゴール直前で資産を増やしたりカードを整えつつ、他のライバルが寄せてきたら自らゴールをすることで相手に資産を増やさせない
①目的地⇄宝 ルート
秋葉原⇄木更津
銚子⇄木更津
高崎⇄木更津
下呂⇄金沢
名古屋⇄下呂
長崎⇄佐伯/日之影
津和野⇄佐伯/日之影
函館⇄五稜郭
青森⇄五稜郭
中洲⇄佐伯/日之影
宮崎⇄佐伯/日之影
山口⇄佐伯/日之影
②目的地×収益or臨時収入
名古屋(ひつまぶし)
京都(あぶり餅)
津和野(お土産和紙工房)
長崎(トルコライス)
長崎→茂木(スぺor最寄りor猪突)
函館(塩ラーメン、ラッキーバーガー)
大阪(宮田麺児)
新潟→上野or原宿or上田or 魚沼(ブランド米)
前橋→上野or原宿or上田
秋葉原→上野or原宿or上田
銚子→上野or原宿or上田
③宝踏んだ後の重要☆売り場
☆補充系
指宿、大網、新居浜、綾部
新幹線補充
新居浜、尾鷲、指宿、綾部、大網
お殿様補充
弟子屈、日向〇(宝を踏みやすい点でも優秀)
④宝→収益
五稜郭→三戸、弘前
木更津→上野、原宿、深谷
佐伯/日之影→茂木
⑤その他
名古屋→瀬戸(焼き物お土産)
金沢→香林坊(お土産)
宝or目的地→博多(ラーメン&お土産)
鳴子(お土産)
DPルール極意② カード購入は計画的に
カードは
【資産構築のための手段】でしかありません。
DPでは特に、
「カードを揃えてデッキを重たくしても資産構築の効率が上がるわけではない」
ということを
肝に銘じていただくことが重要です。
縛りなし系であれば、
一度強いカードを購入すればダビングを駆使してそのカードは何枚にも増やすことができました。
1度の投資で複数のリターンが得られるわけでとても美味しい投資ですが、
その感覚でDP系に突っ込むと大抵「無駄遣い」をします。
典型的な例は
「寄せのために☆飛びを購入し、
次ターン☆を消費し、
カード売り場で☆飛びを補充する」
です。
行動としてはただ貧乏神リスクケアで寄せているだけなのに、
結果的に資産は☆飛びカード購入分だけ減っており、稼ぐことができていません。
「☆飛びを買って資産を減らしていることが問題だ」と言っているわけではありません。
「DPにおいては資産を増やすための手段が限定されるがゆえに、カード購入で減らした分(4億円)を取り戻すのが縛りなしよりも難しい」
ことを念頭に置いたうえで
カードを計画的に購入する必要がある
ということです。
私はDPにおいては極力特急周遊は買いたくないです。
理由は、
縛りなし系と違って
足踏みを複数枚積む必要がないからという点と、
コスパの観点。
極めつけは
「行きたい場所に行ける確率がサイコロ3つと4つでは雲泥の差だから」
です。
目的地⇄宝 の2ターンを実現させるには
少なくとも新幹線、欲を言えばのぞみが1枚あるととても安定します。
「お殿様カード」分のスロットを確保しつつ、新幹線カードでマップを縦横無尽に駆け回ること(場面に応じて特急周遊と使い分けながら)
が基本戦術になります。
DPルール極意③ DPルール強立ち回り集
最後に、
DPにおける強い立ち回りを
雑多にまとめて本章を締めようと思います。
・木更津→上野原宿→木更津往復
・佐伯/日之影から新幹線orのぞみで長崎茂木
・津和野→博多→佐伯/日之影→伊万里でお土産コンプ
・☆で日向殿補充→スぺ5で佐伯/日之影
・津→新幹線下呂
・新幹線宗谷周回
・前橋新潟→上野原宿上田
・名古屋京都金沢大阪函館仙台ゴールで臨時収入系独占
・茂木→びわゼリー臨時収入
・新潟仙台ゴール→魚沼鶴岡でブランド米仕込み
・函館⇄五稜郭→三戸弘前独占
・物件飛び→茂木三戸弘前鶴橋→目的地ゴール
・山口,広島,松江,中州,長崎,宮崎の中国九州ゴールラッシュ
・8月もれちゃうぞ青連打
・エンジェル君すべ
・宝→刀(などその場で1ターン使うカード使用)→足踏み
・物件100件のぞみGET
・3連ゴール長崎→茂木独占
・☆を使うのを我慢してヘリポート駅で寄せを試みる(宝くじや殿補充も視野に)
・弟子屈殿補充→ゴールで得た現金で知床☆補充
・新幹線で九州宝往復(茂木や糸島で収益増も視野)
ペア戦
相方のお殿様所持→虎つばゴール
DPルールの参考になる過去対戦や解説配信はこちら
長文となりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
DPルールはシンプルですが、
とても戦略性のある奥が深いルールなので、
ぜひみなさん遊んでみてくださいね!
ご質問等ございましたら、
お気軽にコメントください。
Jipyeong