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スポーツビジネス_ハコの話② 札幌ドーム&エスコンフィールド編

こんばんは。スタジアムの話の第二弾です。札幌ドーム編①で「借り物のハコ」のデメリットに触れました。その中で、創意工夫が生まれないこと、にも触れましたが本日はそこに深掘りしていきます。

札幌ドームの運営

そもそも札幌ドームは公の施設、その運営は札幌市が55%出資するいわゆる第三セクターの運営です。通常、指定管理者等を選ぶ際には公募を行いますが非公募により決まっています。
これは良し悪しありますが、一般的には「競争性」が担保されない点で、「想像を超えてくる運営形態が生まれる余地が少ない」と言えます。
ちなみに、指定管理=悪と考えるのは大きな間違いでして、それはまた改めて触れますね!
また、指定管理は簡単に言うと、「自治体がやってほしいことを先に決めて、それを民間企業に実施させる方式」です。従って、業務範囲が限定されるうえ、新しいこと=事業範囲が限定されることが多々発生します。さらに、札幌ドームの利用料は条例によって定められるものとなり、これもダイナミックな事業展開を阻害する要因となりますね。

エスコンの創意工夫余地

多くの制約がある札幌ドームと比較して、エスコンの新しさはさまざまなメディアで触れられてるところと思います。

例えば、
・農業体験施設
・広々とした庭のような空間
・遊具
・アウトドアグッズ専門店
・サウナ、お風呂
・横丁
などなど

スタジアム内の観客席vipルームにも多くの新しい仕掛けがありますが、それ以外でこれだけの仕掛けがあります。
これは実施内容を事前に制約をうける形態からは生まれてこないコンテンツばかりです。
更に言うと、球団に考える力があること、そこが大きい。前回触れた「間借り」で野球だけしてればいいじゃん、と言う考え方からはうまれてこない発想ですね。

エンタメって想像を超えること?

そもそも、エンタメって、「想像を超える体験を提供すること」とも言い換えられるとジャンボは思います。

スポーツは想像を超える技術のぶつかり合いを見せること
音楽は想像を超えるメロディーの美しさを届けること
アートは想像を超える色彩やテーマ性を届けること

どれも想像を超える必要があるものばかりです。
自由なキャンバスの中で、想像を超える感動を提供する道を選んだ日ハム・エスコンの今後の展開にこれからも注目しましょう!


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