田舎とスポーツ⑥_市民利用ってやつ
どうも、ジャンボです。今日はスポーツの市民利用について。
これ実は古くて新しい議論。
市民利用というのは、「ママさんバレ-大会」「〇〇市民バスケットボール大会」とかそういうやつのことです。
これって所謂市民が利用するので、市民利用といいます。スポーツに勤しむ市民がたくさんいるのは素晴らしいこと。
でも、ファシリティ面から見ると、実は論点多数。
例えば利用料。市民利用、例えばママさんバレーやる時の一時間あたりの使用料金と、JリーグやBリーグなど興行をやる時の利用料金は雲泥の差。当たり前ですね。
いや〜市民に優しくていい体育館だ!スタジアムだ、で話は終わらない。
体育館やアリーナ側からみると景色一変。
要は限られた時間の中で、稼げない人に割く利用時間が多くなるということ。
例えるなら、コーヒー一杯で半日カフェにいるお客さんをたくさん抱えている状態。
これでは儲からないですわな。
じゃあ、儲けを目指すなら興行型の施設、市民利用を目指すなら市民利用型ね、と棲み分ければいいね、簡単簡単。
まって、そんなに簡単にいかないんです。
これは二つ理由があって、一つは興行側のニーズの問題。わかりやすいのはコンサート。コンサートをやる場所って「演者の集客力と商圏」で決まります。例えば数万人入る首都圏でコンサートできるのはアイドル。でも。田舎の数千人の箱ではやらない、なぜならもっと都会でで十分ペイできるから。
一方、言葉選ばずいうと、地方でコンサートをやるアーティストは小さいハコで丁度いい人達。従って馬鹿でかいハコはいらない。〇〇県民ホールで十分なのであれば新設する必要なし※決して悪口ではなく。
なので、「興行型作ろうと」と自治体側が思っても、ニーズとキャパシティが噛み合わず、ニーズないっすと言われること多々なんすよね〜
もう一つが決定的。それは自治体の性質。
なんとなく、なんでも、全方位的に問題を捉えるアリーナ・.スタジアムにしたくなってしまう性質。コンサートの専門家なら絶対にビッグアーティストの公演なんて期待できないのに、コンサートを招致して稼ぎます、とアピールしている自治体多数。
また、実は稼げる興行を増やす=市民利用を減らすの構造。市民の声に敏感な自治体の性であり悲しいかなかな、超稼ぐ型アリーナ・スタジアムでも市民利用することが自治体からのオーダーに入っていたりする!
これって、帝国ホテルで家から持ってきた味噌汁すするようなもの。お互いに機会損失なんです。
ジャンボが強調したいのは、市民利用と興行間違いなくどちらも重要な要素ということ。
でも、その2つは混ぜるな危険なんです。
それだけ今日は伝えたかった!
またスタジアムアリーナ論は難しいこと言わずざっくり理解してもらえる記事書きたいと思います!そうすればきっと、今のBリーグの三遠や秋田のアリーナ問題も問題の本質が見えてくるはず!