ごはん随想（12月）

いつからだろう？　ごはんをつくって食べるとき、写真を1枚撮るようにしている。何を食べたかを記録するダイエットもあるみたいだけど、わたしの場合は、「労う」に近い気がする。自分でつくったごはんが美味しかったらうれしい。今回のカバー写真みたいに、前の日に焼いたパンケーキと鍋、という奇抜なメニューの日も。

12月はなんだか「何食べよう？」ってことばかり考えて、料理をしている。このところのごはんの記録を引っぱり出してみよう。

忘年会の帰りにコンビニで炒飯の素を買っていた。ジャンクな炒飯が食べたかったんだね。あのときのあたし……。全部使うとあんまりなので、少量入れて、塩味で整える。お湯を注ぐだけのもずくスープと。

自炊じゃないけれど、感動の再会を果たしたので。築地の波除神社近くの「東都グリル」にて。雑誌編集者時代のランチで大変お世話になった。あのときは忙しくって、こんな日が来るとは思わずにいたけど、あの日のあたしに言ってやりたい。「あんた将来、東都グリルの定食（肉と魚がセット）で一杯やるよ！」と。

鰤が相変わらず安い。北海道の天然物の鰤のアラに割引シールがついている！　気持ちと時間に余裕があるかを確認し、スーパーから連れて帰る。鰤大根は今シーズン3回目。仲しい茸園で教えてもらった「春菊としいたけの卵焼き」と。

季節に一度か二度、どうしてもパンケーキが食べたくなる。よつ葉乳業のパンケーキミックス（母からのプレゼント）の最後、足りない分は小麦粉をふるってベーキングパウダーをすこし足した。ブロッコリーって茹でるまでやや億劫なんだけど、常備するとめっちゃありがたい食材。

朝の情報番組でスパゲティミートソースが目に飛び込んできて、無性に食べたくなり、朝からパスタを茹でる。松山で暮らしたことのある友人が、名店「じゅえっと」を思い出して送ってくれたパスタソース。じゅえっとじゃないけど、うまかった。松山もまた行きたい。

▼よかったらどうぞのレシピ
「しい茸と春菊の卵焼き」

しい茸と春菊の卵焼き

※お出汁がたっぷり出るので、乾燥しいたけ（スライス）で作るのもおすすめ。乾燥したまんま入れちゃってOKっす。