道産子『くら寿司』に行く
「シャリカレー」や「KURA BURGER」など、回転寿司のお店らしからぬメニューで日本国民の度肝を抜いてきた「くら寿司」。
実は未だに北海道には店舗がありません。
沖縄や台湾、アメリカにはあるにも関わらずです。
北海道は地元チェーンの回転寿司がかなり幅を利かせているので、参入し辛いのでしょうか。スシローですら2008年7月が北海道初進出なので、寿司チェーン的には鬼門なのかもしれません。
そんな事から北海道原産の私は、今の今までくら寿司に行ったことがありませんでした。
少々離れた場所に店舗はあったのですが、歩くには少々遠くそこまでして寿司を食べたい気持ちも湧かず一年以上が経過。
ようやく、散歩がてら赴いた先でくら寿司初体験をしてきました。そして感想。
「これは寿司屋ではなく、寿司を食べられるファミリーレストランだ」
入り口のガチャポンの充実っぷりや、ビッくらポンなるくじシステムを含めると、もっとアミューズメント施設に近い感覚かもしれません。
子どもは楽しいだろうなあ、大人も楽しいけど。
カウンターに通されて全てタッチパネルで頼むシステムや、使用済みの皿が飲み込まれていく様は未来感があります。これは子どもならかなり楽しいだろうなあ。
お寿司自体はごくごく普通。
この値段なら充分な味でしょう。100円寿司に北海道の少々高めな回転寿司の味を求める気はさらさらないです。
ただ、近所にスシローが有ったら、そちらを選ぶかなという程度です。寿司以外のメニューを含めて考えると、「取り敢えずくら寿司行くか」はアリだと思います。
しかし、寿司だけでは利益を上げるのが難しいと思いますので、値段を上乗せできるカレーやハンバーガーなどの開発を行ったのは必然だったのかもしれませんね。
いわゆるトンチキなメニューは頼みませんでしたが、10皿も食べたらお腹いっぱい。昔はもっと食べられたんだけどな。やっぱり歳なんだろうな…
帰りがけ、レジに貼られた求人広告を見て少しだけ複雑な気分になりました。
これだけ客が入って儲かっているだろうに、パート・アルバイトの賃金は最低賃金を僅かに上回る程度。システムの工夫やメニューの工夫だけではなく、働く人間に対する負担によって「100円寿司」が成り立っているでは?
もし次に行くときは素直に食べられないかもなあこれ。