実録:典型的底辺な一日の模様(前編)
前の記事にも書きましたよう低調な日々ですが、そんな一日を朝から時系列に沿ってご紹介します。
まず、朝5時半ごろ必ず尿意で目が覚めます。
これはもうここ10年くらいの習慣ですので、失恋によるうつ症状とは基本的に無縁なものです。
ただ、床に入る12時半くらいから5時半くらいまで一度も目が覚めないのは睡眠薬のお陰と思うしかありません。
今処方されてる薬は体質と合ってるようですが、ちょっと前までの薬が今一つ合わなかったため飲むのを中断したところ、途端に2時間おきに目が覚めましたので、やはり眠れてるのは薬のお陰でしょう。
トイレに行った後は割とすんなりまた眠れます。
そして次に目が覚めるのは概ね7時前後です。
ここで通常起床してもいいのでしょうが、タブレットでSNSをチェックしたり、youtubeでうつ病系の動画を流しているうちにまたウツラウツラして、目覚ましの鳴る8時にようやく起床です。
今日はなんとなくグズグズしてベッドから出たのは8時20分ごろでした。
そしてやはり気分的に最悪なのがこの起床した直後です。
起きた瞬間から胸に鉛のような重みを感じます。
最近よく思うんですけど、うつ症状を患っている人は統計的に全人口の5~6%程度らしいので、世の中の95%の人々は(朝起きる憂鬱さはあるにせよ)、こんな鉛を抱えず、TVを見て笑ったり、今日のデートの予定などを考えて楽しい気持ちになったりしているのでしょう。
ほんの3ヶ月前まで自分もそうだったのに・・・と思うとなんともやり切れません・・・
顔を洗って歯を磨いた後は、お弁当と朝食作りを同時にします。
今日は比較的(あくまでも比較的)調子がいいのでお弁当は作れました。
鶏むね肉チーズ焼き、ゆで卵、作り置きしておいたサツマイモの煮物でお弁当箱を埋めます。
朝ご飯はもう毎朝同じ、ハムとチーズのサンドイッチです。
もちろん料理をしていても、心の鉛と、時折やってくる胸の痛みに悩まされつつですが、淡々と手を動かしてやり過ごします。
とにかく、この家事という行為が一番精神的な労力を使います。
「なんのためにこれをやってるんだろう?」という健全な時にはまず起こらない疑問との闘いを強いられるのです。
お弁当と朝食作りを終えると、洗い物と、晩ご飯のためのお米の仕込みをします。
これで「朝の仕事」は完了です。
健全な時はこれにそれなりの達成感もあり、TVの時刻表と追いかけっこをして「何時までにこれを終わらせた」ということにやりがいを感じたりもしていたのですが、そういった感覚はまるでありません。
ただただ疲弊感だけが残ります。
朝の仕事が終わるとシャワーを浴び、着替えを終えると職場に向かいます。
本来僕は職場までの往復20kmを、天気さえよければ(健康と体型管理のため)ほとんど自転車で行ってるのですが、ここのところその気力も湧きません。
今日は夕方から雨が降る(かも)という予報を言い訳にあっさりと車で向かうことにします。
そんな自分の怠け心に自己嫌悪を感じますが、「こんな時は無理をしない」「自分を甘やかす」と言い聞かせます。
自分のことを特に真面目な性格だとは思ってないのですが、こういう「自分の習慣にしていること」が守れないことにストレスを感じる性格ではあるようで、そういう面では「うつ傾向」になりやすいと言えるかもしれません。
運転中はもう心を無にするようにしてただ職場を目指します。
とにかく気を抜くと、すぐにMさんのことを考えてしまうのです。
考えるだけでなく、Mさんのちょっとした仕草や、笑顔や、揺れるスカートなどの残像が僕の脳裏に勝手に再生されてしまうのです。
それは、暗黒の森に突然鳥の鳴き声が響き渡るように僕の脳裏を切り裂きます。
それを遮るように心を無にしていると、毎朝聴いているラジオ番組もほとんど頭に入ってきません。
職場に着くと、何の感情も無いままお店を開け、コーヒーを淹れながら開店準備をします。
開店準備を終え、シャッターを開けるまでのわずかな時間に、家から持ってきたサンドイッチを食べ、コーヒーを飲みながらメールやLINEのチェックをします。
心が健康な時は、僕はこの時間をこよなく愛していました。
朝、その日最初に飲むコーヒーを愛していました。
この時間をきっちり取りたいがために、朝ゆとりをもって職場に着くようにしていたほどです。
しかし今はこの時間も、ただ「胃袋を埋めるため」の時間に過ぎません。
朝食を終えると、スルピリド錠を一錠飲みます。
開店時間になりシャッターを開けます。
メールなどをチェックして、コーヒーの残りを飲んでいるうちにアルバイトさんが出勤してきます。
◇
長くなりましたので「前・後編」に分けます。
後編はコチラです。
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