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急にお酒を受け付けなくなる

僕は一年365日、ほぼ酔っぱらって寝ています。この習慣がもう30年以上続いています。

お酒は好きなのですが実はそれほど強くはなく、飲むと割とすぐに眠くなってしまいます。

ですので、お酒は僕にとっては「安らかに眠るためのツール」です。

その証拠に、外に飲みに行く時以外、いわゆる「晩酌」もしません。

晩ご飯は晩ご飯で、普通に「ご飯とおかずとお味噌汁」を食べ、寝る前にあらためて飲むのです。

量としてはおおよそ毎日日本酒二合程度です。

とにかく飲むと眠くなるので、記憶をなくすほど飲んだことは一度もありませんし、二日酔いもまずしません。

つまり酒飲みとしては結構節度のある方だとは思うのですが、この「飲まずには寝られない」という強迫観念が一種の依存症であることは間違いないでしょう。

要するに僕は立派なアル中予備軍だと言ってしまっていいかと思われます。

ただしお酒は寝つきはよくはなりますが、睡眠の質は確実に下がるんだとか。

そんなわけで何度か禁酒を試みたことはありました。

特に今年の6月くらいは色々思うところあって3週間程飲まずに寝ていたのですが、Mさんへの失恋でまた一気に酒量が戻り(増え)ました・・・

ここ一ヶ月くらいは抗うつ剤や睡眠薬も飲んでいますので、「絶対お酒はよくないんだろうな・・・」ということは分かっていてもやめられませんでした。

ところが先週のお休みの前日のことです。

僕はその晩、割と早くから飲み始めてしまい、21時頃にはそこそこいい気分で酔っぱらってしまいました。

そしてTVを見ながらソファーで寝落ちしてしまい、気が付いたときは深夜の1時・・・

「あーー・・・やっちゃったなぁ」というのが第一声です。

ソファで寝落ちしたって誰に怒られるわけでもないのですが、そんな時間に中途半端に寝てしまうと、その後に「眠れない深夜」がやってくることは目に見えてますし、それは僕が最も恐れてることです。

しかしまぁ、翌日は特に予定もない休日でしたので、そこはちょっと開き直ることにしました。

無理に眠ろうとはせず、ネトフリで映画を観たりゲームをしたり・・・

案の定全く眠くなりません。

3時になっても4時になってもまるで眠気がやってこないのです。

「バイオ4」をやりながらも、朝の5時にさすがに焦ってきて、ウイスキーの水割りとチビチビと飲み始めました。

そうして無理やり眠気を誘導し、朝6時にベッドに入ります。

そこから浅い眠りを繰り返し、10時半ごろ目を覚ますと何とも気怠い感じです。

スッキリした目覚めとは程遠く、また「よく寝た」感もなければ、薄っすらとウイスキーも抜けきってない感じもします。

そもそも朝は調子が悪いのに、この寝覚めの悪さ。

そして「この日特に予定の無い休日」だという孤独感も相まって、気分は相当ダウンしてしまいます。

その日はスッキリしないながらもなんとか過ごしてからというものです。

ナゼか夜になってもお酒を飲みたいという欲求が全くなくなっていることに気がつきました。

これまで禁酒した時は「飲みたいけど我慢」していたのが「そもそも飲みたいと思わない」のです。

そんなことはこの三十数年で初めてのことです。

それがもう三日続いています。

たかが三日と言うなかれ。

本当にこんなこと一度も無かったことですので、その変化に僕自身が一番戸惑っています。

そして睡眠薬の効果もあると思うのですが、お酒を飲まなくてもきちんといつもの時間に眠くなります。

「酔っぱらって気絶するように寝る」ことが染みついてるせいか、どこか妙な覚醒感があるのは確かです。

しかし、ふと目が覚める度に数時間は経過し、気が付くと朝になっていますので、それなりに深くは眠れているんだと思います。

この突然の体質変化の原因は全く分かりません。

一週間前に飲み始めたトリンテリックスがお酒を拒絶してるのでしょうか?

もちろんそんなことも専門家ではないので全く分かりません。

ただし、抗うつ剤や睡眠薬とお酒を併用は「しない方が絶対いい」のは分かり切ったことですので、このままお酒無しで眠れるのであれば(いつまで続くのは分かりませんが)そこに身を任せたいと思います。

ただちょっと困ったこと(?)があるとすれば、あれほど待ち望んでいた「緊急事態宣言の解除」がそれほど待ち遠しくもなくなってきたことです。

つまりそれほど「飲みに行く」ことに魅力を感じなくなってしまったのです。

僕はこの独り暮らしで過ごす「孤独な夜」も、外に飲みに行けるようになれば相当程度解決するだろうとそこに希望を見出していました。

実際離婚直後はそうやって孤独な夜をやり過ごしてきたのです。

しかしそこに魅力を感じなくなってしまうと、僕はどうやってこの孤独な夜をやり過ごせばいいんだろう?という迷いと恐れも今同時に感じています。


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