見出し画像

アムトラックでアメリカ横断:8日目後編~アトランタからチャールストンへ

このルートをつなぐアムトラックの路線はないので、レンタカーで移動しています

大都会でちょっぴり怖いけど、素晴らしい水族館のあるアトランタを後にして、大西洋に面したサウスカロライナ州の「Charleston(チャールストン)」という街を目指します
アムトラックのクレセント号はニューオリンズからアトランタを経由してワシントンDCまで行っているので、それに乗れば「大陸横断」にはなるのですが、どうせなら太平洋のビーチ(LA)から大西洋のビーチまで行ってみたい!という思いがありました
フロリダに行くのも良いのですが、できればゆったりとした南部のアメリカらしさが残る場所を見たかったので、いろいろ検索してチャールストンに決めました
アトランタからチャールストンまで車では約5時間、そこまで行けばフロリダとニューヨーク間を結ぶ別のアムトラックに乗って最終目的地のワシントンDCに行く事ができます

今回のルート、鉄道とレンタカーを組み合わせて横に移動

まずはジョージア水族館からアトランタのダウンタウンにあるAvisレンタカーの営業所に行って、予約していたレンタカーを借りに行きました
ここへの移動もSPINの電動スクーターを使いました
しかし、ここでもReservationを使ってしまっていたので、その分が$4.29もチャージされてしまい、Uberの料金と殆ど変わりませんでした…
みなさんも、くれぐれもReserveする時は気を付けてください

レンタカーのトラブル?

Avisに到着したのが予定より1時間ほど遅れてしまったのですが、まあアメリカだから大丈夫だろうと思って電話連絡などはせずに直接行きました
営業所についてみると、先客が2名いて係員は1名…
ちょっと嫌な予感がしたのですが、案の定いちいち説明や交渉、確認、手続きなどに時間がかかり、私の番が回ってくるまでにたっぷり30分は待たされました
先客は当日予約の人たちだったのですが、営業所には車がないので、いま空港の営業所に車を取りに行っているとの事…それも何時間かかるかは分からないらしい
もしかして自分の予約した車も無かったらどうしよう…これはマズイ!と思いつつ、私は一か月以上前にシボレーサバーバンという大型SUVを予約していたのできっと大丈夫だろうと思っていました

ところがどっこい

私の順番がやっと回ってきて予約番号を伝えたところ、若手の黒人系の受付男性が「Sorry, 既に他のお客にサバーバンは貸し出してしまった…」とおっしゃいました
はあ?
意味わからんし
という気持を抑えて笑顔で「でも、僕が予約してた車だよねソレ」と言うと、申し訳なさそうにしながらも「そうなんだよ…でも、代わりに一台SUVがさっき返ってきたからNo Problem!ちょっと小さめだけどね」との回答

納得はできませんが、とりあえず車があるならそれを確保する以外に手はありません

そして所定のながーい手続き(保険オプションの確認、免許証のチェック、レシートの発行等々)を終えてキーを受け取りました
また、予約している車とは明らかにクラスが違うので、その差額を返金して欲しいというと、それはカスタマーサービスに電話してくれとのこと。これはメンドクサイのですが、そうするしかありません

そして駐車場に行ってみると確かに一台だけ車がありました
確かにSUVだけど

ちいさい~
しかもKIA(韓国製)のやつ
アメリカ製のでっかいのに乗りたかったのに…

まあ、何時間も待つわけにもいかないので切り替えてこのKIA君と旅をすることにしました
結果的にこの車は結構なスグレモノで、最新の白線検知、先行者自動追尾アシスト機能などもついていて満足できるクルマではありました(サイズが小さいのは残念だけど)

ワイルドなSUVからかわいい~SUVに…

気を取り直して、KIA君でチャールストンを目指しました
とはいえ、5時間近くを一気に走るのはキツイので、途中にある「オーガスタ」という街でランチがてら休憩をすることにしました
そう、あのUSオープンゴルフが開催される聖地オーガスタです!

ルートは単純、でも遠い

オーガスタに行くにはインターステート20号線をひたすら走ります
ジョージア州はテネシー州より予算があるのか、高速道路の路面はきれいでスムーズに走る事ができました(テネシーは一部ガタガタ)
でもひたすら直線なので眠くなり、何度かパーキングエリアで休憩しながら進みました

ハイウェイはこんな感じ、とにかくまっすぐ

なんとか2時間半ほどの平和すぎる(退屈)なドライブを終えてオーガスタに到着。カントリークラブをMapでのゴールに設定していましたが、残念ながら全米オープン開催時以外はすべてクローズされている模様
ぐるっと大回りして入口まで行きましたが、「PRIVATE」と書かれていたので、涙を呑んでちょこっとだけ駐車場からの景色をみせて頂きました

少し奥に練習場が見えました
クラブハウスの入り口、上品な趣でした

オーガスタでランチ

この近くでランチしたいと思いググったところ、なんだかよさげな南部風フレンチスタイルのレストランが、車で15分ほどのところに見つかりました

このManuel's Bread Cafeがある場所はちょっとリゾート地のような場所で、周辺にはゴルフ場やホテルもあり、結構こじゃれた街並みでした

レストランではサーモンのグリルを注文
値段はスパークリングウォーターとチップを合わせて$29ほどしたのですが、特に南部風の味付けがある訳ではなく、まあフツーの味でした

見た目はバッチリのランチ
味はふつー

旅は続く…

腹ごしらえができたので、そこからチャールストンの空港にあるレンタカーオフィスを目指してドライブを再開しました
オーガスタはジョージア州とサウスカロライナ州の境にあり、ここからはサウスカロライナに入ります

せっかくなので、ここからはハイウェイではなく下道を走ってみたのですが、これが大正解
ただぶっ飛ばすだけのハイウェイでは味わえない、のどかなカントリーロードをマイペースで走ることができました!
ひたすら続くでっかい畑、牧場、森などを抜けつつ小さな街の家や教会を眺めながらのドライブはとてもリラックスでき、南部の豊かな自然を満喫できました
ハイウェイとの違いが分かる動画はこちら(安全性に配慮して撮影)

レンタカー返却

結構時間はかかりましたが、無事チャールストン空港のレンタカーの返却場所に夕方18時頃に辿り着きました
普通だと返却場所には係員が何名かいて、返した車のガソリン残量やレシートをチェックたり明細をeメールで送るかプリントアウトするか聞いてくれるのですが、今回は誰もおらず…
他にも沢山の車が返ってきていたのですが、係員不在なのでみんな車のキーをつけたまま放置していたので、私もそれにならって放置
結果的に次の日にメールで明細が送られてきて、特に問題はありませんでした
差額の返金については電話が全然つながらなかったので、ホームページのカスタマーサービスに問い合わせたところ、数日後に対応してくれました

まずはAvisのメンバーシップ(無料登録)に加入し、
メンバーページの「HELP」欄にある「Customer Service」をクリック
そこから「Contact Avis Customer Service」に入って返金を依頼するチケットを発行
数日後にメールで返信があり、差額の返金があるとのこと

チャールストンのダウンタウンへ

チャールストン空港からはLyftを使ってダウンタウンまで移動(ここは電車はありません)
ひとつライドシェアを使うアドバイスとしては、UberとLyft両方のアプリをインストールしてユーザー登録を行い、使えるようにしておくことです
両社とも似たようなサービスで両方に登録しているドライバーが殆どなのですが、料金や待ち時間は時間帯や場所によって結構違います

空港からダウンタウンへの移動はスムーズでした

今回のお宿は「The Vendue」という、「Art Hotel」と銘打つお洒落なホテルです。ここで2泊することになります

場所は港の目の前!

アートホテルという名に恥じず、受付のあるロビーは豪華絢爛、恐ろしいまでの現代アートで埋め尽くされていました!

https://youtube.com/shorts/kM46EiVoK5A?feature=share

ホテルの受付、カウンターなどはなく
このソファにiPadを持ったスタッフと座ってチェックイン
とにかく至る所にアートがあふれていました
REVIVALというのは併設されたレストラン

アートなホテル??

グレッグという初老の白人男性スタッフがこじゃれたグレーのスーツに真っ赤なシャツを着て登場し、チェックインに
iPadを使いながら作業をするものの、数か月前に就職したばかりで不慣れなのか要領を得ない…
その割にはペラペラしゃべり、「日本の田舎に住んでみたいので、日本人のガールフレンドが欲しい…」などと不愉快なトークを繰り広げていました

もたもたしつつもチェックインが完了したのですが、部屋はこの豪華なロビーがある本館ではなく、向かいにある別館になるとのこと
まあ別にいいやと思いつつ、きっと部屋とかもすごいんだろーなーと期待に胸を膨らませていきました

ところが…

なんと1階のこの部屋には窓がなかったんです!
一泊$360もするのに!!!

これにはかなりショックで、豪華絢爛なロビーだっただけに物凄く残念
完全な見掛け倒しにやられた気分でした

なのでホテルのスタッフにSMS(しかもこの部屋の電話は壊れて使えない!)で苦情を伝え、空いていたら窓のある別の部屋に変えてもらうようにリクエストしました
「今日は一杯なので明日の一泊分なら変更できる」とのこと、まあ仕方がないので今夜はあきらめましたが、これには本当ガッカリしました
こんな美しい海辺のリゾートで、窓なしの穴倉のような部屋なんてあり得ない…

一応翌日の部屋を確保できたので、気を取り直して外を散歩してみることに

チャールストンに繰り出そう

まだ夜の19時ぐらい。結構湿度が高くて蒸し暑かったのですが、少し暑さも落ち着いてきて夕暮れのリゾートの雰囲気が出てきている時間帯でした
ホテルから歩いてすぐのところにJoe Riley Waterfrontという公園があり、噴水や桟橋があって素晴らしい景色が広がっていました
これぞ求めていた大人のリゾート!

様々な映画の舞台になったチャールストンの風景


ディナー

せっかく海辺に来たので海鮮料理が食べたいなぁと思いつつググってみると、さすがリゾート地だけあってレストランが沢山出てきました
オイスターバー、ケイジャン料理、イタリアン、フュージョンなどなど…
今回は初トライということで、オイスターバーにチャレンジしました

勇気をもって入ったのは「PEARLZ(パールズ)」というレストランで、比較的シックなバーカウンターとテーブルがあるオイスターバー兼シーフードレストランでした

これは昼間に取った写真ですが、夜はテラスが歩道に出ていい雰囲気です

思い切ってカウンターに座ってオイスターの種類を聞いて白ワインを注文し、若手の兄ちゃん二人が一生懸命オイスターの殻開けをしている姿を眺めながら舌鼓を打ちました
オイスターは、岩ガキなど大きくて美味しいものが日本に沢山あるのですが、ここでは比較的小ぶりで味のしっかりした大西洋のオイスターを何種類も楽しむことができました

  • Stump Sound (ノースカロライナ産)

  • Rocky Phode(ロードアイランド産)

  • Wellfleet(マサチューセッツ産)

  • Foxley River(プリンスエドワード産)

私はメニューにあったVarietal Sampler with Houseという、複数の種類が楽しめるサンプラーで「House(=お店のその日のおすすめ)」が入っているものを1ダース注文してみました
カキをあまりこだわって食べたことはなかったのですが、産地ごとに味が全く違うのでかなり楽しめました(でも、どれが良かったかは忘れました…)

また、若手の店員さんに日本でも生牡蠣が一般的に食べられていることや、アメリカ西海岸の牡蠣は一度乱獲で絶滅したので、日本の牡蠣が養殖されている豆知識を伝えました(今日は新しいことを知れて良かったヨ!と喜んでくれていました)

味も大きさも全然違いました!
白ワインがよく合います

メインにはその日のおすすめ「Fish of the day」を聞いたところ、Sword Fish(メカジキ)が美味しいと聞いたのでそれを注文
たしかにシンプルな塩コショウの味付けでしたが、めっちゃ旨かった!

付け合わせはジャンバラヤとアスパラガスのグリル

久しぶりに満足のいくアメリカのグルメを体験し、その後街をブラブラしてCarmella's Cafe and Dessert Barというお店でアフォガートを食べたりしてホテルに戻りました

全て徒歩数分の範囲なのでラクチン
しかもこの辺りは観光客が多く、夜でも安心して歩けます

明日は海の上に浮かぶ要塞を探検しに行きます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?