アムトラックでアメリカ横断:6日目後編~ナッシュビルはミュージックシティ
フランクリンでの観光を終えた後、車を30分ほど走らせてナッシュビルのダウンタウンに向かいました
ナッシュビルはテネシー州の州都で、川による交易が中心だった19世紀に綿花などの取引で大きく発展し、大きな教会や歴史的建造物が沢山残っています
最近では「Music City」としてカントリーミュージックのメッカとしても有名で、ニューオリンズのジャズとメンフィスのロックと合わせて音楽の3大聖地ともいえる街がアメリカ南部に集まっているので、音楽好きには嬉しい限りです
また、アメリカではカップルが結婚する直前に同性の友達とハメを外してバカ騒ぎする習慣があるのですが、女性だけが集まってするパーティーである「Bachelotte Party」の開催場所としてナッシュビルが全米1位に選ばれたこともあるそうです
その話を事前に聞いていてもあまりピンと来ていなかったのですが、実際に行ってみると「なるほど、これか!」というのが良くわかりました。ダウンタウンはとにかく大勢の観光客でごった返していたのですが、特に目立ったのは若い女性のグループで、屋根のないトラックの上でダンスを踊りながら街を練り歩いていたのです!
もう一つ特徴的だったのは街にいる人の殆どが白人で、道路も広くゴミもあまり落ちていないきれいな街並みだったことです。この前に訪れたニューオリンズのダウンタウン(フレンチクウォーター)のカオスな街並みとは全くの別世界でした
ナッシュビルのダウンタウンはブロードウェイという大通りにバーやレストランが集中していて、そのすぐそばにはカントリーミュージックの博物館や大きなカンファレンスが開催されるホールと、NHLのアイスホッケーが開催されるブリジストン・アリーナが集まっています。また、その中心地から少し歩くと川にかかる大きな歩道橋があり、そこからはNFLの日産スタジアムや街の全景を眺めることができます
とりあえず午後4時頃にホテルにチェックインして、シャワーを浴びてから街に出ました
今回泊まったのはダウンタウンのど真ん中にある「Reneissance Nashville」というホテルです
ここは今回の旅行で滞在したホテルの中で最も値段が高く、「テネシーのど田舎でなんで$500もするのか??」と不思議だったのですが、街の賑わいをみて納得… コロナも不況もどこ吹く風とばかりに、大盛況でした
他も色々探したのですが、一泊しかないのであまり市内から離れると時間が勿体ないので、ぐっとこらえて贅沢なホテルを楽しむことに
午後6時頃でしたが街はまだ明るく、道路にはたくさんの人が歩いています
いよいよ市内へ
この街で必ず行くべき場所は「Boradway」です。ここには沢山のロックやカントリーをライブ演奏しているクラブが軒を連ねており、お店から漏れ聞こえてくる音楽を聴くだけでも充分に雰囲気を楽しむことができます
ニューオリンズのクラブと同様、気に入ったお店があれば入店して普通にお酒を飲んだり食事をするだけです。バーカウンターであればキャッシュオン・デリバリー方式で飲み物を頼んだ分都度現金で支払っても良いですし、繰り返し注文をする場合はクレジットカードを担当のバーテンダーに渡して置き、最後にまとめて清算してもらうことができます。(怪しい店やバーテンダーが信用できそうにない場合はクレジットカードを預けない方が良いかもしれません)
今回も二つのお店に入って音楽を堪能しました
Rippy's Honky Tonk
ホテルからブロードウェイまでは徒歩3分ほどとめちゃくちゃ近く(だからホテルが高い!)、このお店はブロードウェイの角地にある有名なライブハウスです
お店に入る前から大音量で元気のよいカントリーロックが流れていて、思わず吸い込まれるように入ってしまいました
この日に演奏していたのはNathan Wilson(ネイサン・ウィルソン)というギタリストの率いるバンドでしたが、ボーカルの女性の歌声やステージアクトがピカイチでした!(その女性の名前が分からず残念)
動画を撮影したので、ぜひご覧ください
個人的にはKid RockとSheryl Crowの「Picture」という曲(動画の2’27"以降)が好きで、聴いていて思わず涙がこぼれました
後半には、お客さんが$200のチップを払ってステージに飛び入りしてギターをかき鳴らして歌うというオモシロハプニングもあり、最高に楽しめました
ぜひナッシュビルに来たらこのお店を覗いてみてください!
Lucky Bastard Salon
こちらで演奏してたバンドの名前は分からなかったのですが、道路に漏れ出すハードロックの音がすさまじく、あまりにエネルギッシュだったので入ってみることに
ここはRippy'sとはまた違った雰囲気で、もう少しライブハウスの雰囲気が強いお店でした(暗めの照明で、壁のマークもハードロック調)
お客さんもドリンクや食事を楽しむというよりは、ライブを聴きに来ている人が多くて、かなり盛り上がっていました
特に黒人でスキンヘッドの女性?がものすごい大きな体で力強く歌い、ダンスも超個性的だったのでインパクトは最高でした
ここでもKid RockのPictureを演っていたので、この街では定番なのかも知れません
こちらも動画があるのでお楽しみください~
たっぷりと2軒のライブハウスで音楽を堪能して、とてもハッピーな気分でホテルに戻りました
ブロードウェイは夜には歩行者天国になっていたのですが、この街は歩いている人たちの笑顔が最も多かったような気がします
また、警察がいたるところに立っているので夜中でも安心して歩く事ができ、ニューオリンズのカオスな雰囲気とは全く違いました
カオスで危険な香りもするスリリングなニューオリンズと、あっけらかんとして健康なパーティーシティのナッシュビル
どちらも個性的でエネルギーに溢れていて、もう一度訪れたい街です
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