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書籍『弱肉教職の世界』の全原稿

電子書籍「公立学校教員しゃべりだしたらとまらない!弱肉教職の世界」のnoteバージョンである。

教職がブラックだと言われていて久しくなった。理不尽なことだらけ。
しかし、教職しか経験がないため、今さら転職も独立も出来ない。
我慢して定年まで勤めたいが、その定年も延長される。

事例を共有することによって共感を得て、こちらが示す解決法を少しでも実践していただけたらと思って執筆に至った。
事例や解決法が刺激的だと感じた場合は、エンタメのような軽い気持ちで読んで欲しい。
ストレスフルな教職を全うするための仕事術や裏技によって、日々の悩みを解決し、日々の憤りに対する溜飲を下げることに役立つと嬉しい。


まえがき 教育現場のブラックの正体

3年前、同僚が3人一気に精神疾患で休職していた。そして、うち1人が自殺した。

教職がブラックだと言われていて久しくなった。理不尽なことだらけだ。しかし、教職しか経験がないため、今さら転職も独立も出来ない。我慢して定年まで勤めたいが、その定年も延長される。そのように諦めながら勤める人に希望と刺激を与えたい。事例を共有することによって共感を得て、こちらが示す解決法を少しでも実践していただけたらと思って執筆に至った。

ただし、これは本気で読みたい人のための暴露記事になるので、有料化することにした。読みやすいよう、章ごとに記事をまとめ、マガジンという形にしている。

・毎年○○名の教員が精神疾患で休職している

毎年、5,000人を超える教員が、精神疾患を理由に休職している。
統計によると、令和4年度には6,000人を超えたそうだ。

理由は様々だが、学校現場が引き金になる場合、要因は「多忙化・多忙感」「学級運営困難」「保護者対応」「同僚との人間関係」である。


・教員同士のいじめー普通ではありえない事件が起こる背景

また、教員同士のいじめも少なくない。
子どもたちには「いじめはよくない」と言っていながら、癖のある教員が同僚に腹を立て、意地悪をする現場を何度も見てきた。

神戸市立小学校の複数の教諭が同僚に「激辛カレー」を無理やり食べさせるなどのいじめを繰り返していた事件があり、マスコミでも一時期騒がれていたが、まともな社会人なら考えられないことが、起こることも少なくない。

証拠となる動画まであり事件の加害被害は明白なのに加害者の処分が難航したそうで、市教委にも多数の苦情が寄せられ、業務に支障が出たそうだ。

まともな大人であればするはずのない事をしている人に子どもを預けている親からすれば、苦情を入れたくなるのは当然だ。こわくて預けられない。

なんじゃこりゃ、というバカみたいな事件であるが、残念ながら、こういうことを一部の教員がやっているのは事実で、神戸市だけではないはずだ。

教員になる人間に変な傾向があるのか、学校という職場が変な教員を生み出すのか、卵が先か鶏が先か、みたいなものだが、いずれにせよ、学校の教員の多くは民間企業に行ったらまともに勤まらないのである。

・教員の7割は「やめたいけどやめられない」という事実

その、民間企業に行ったらまともに勤まらない連中は、多少は自覚があるようで、嫌々勤めているのに絶対に転職しようとしない。

去年、30歳の教員が退職した。

能力が高く、人柄もよかったのだが、この教員の世界に嫌気がさし、民間企業に行った。

嫌になったら転職するのは世間の常識だが、多くの同僚が「えー、なんで辞めちゃうの?もったいなくない?」と言っていた。

当然、もったいないと思う連中は、民間企業に行ったらまともに勤まらない連中。

実際に、教員の7割は「辞めても生活できるなら、辞めたい」と思っている。

中には、毎年、宝くじを買って「1億円が当たったら辞める」と言って、当たらず勤めている人もいる。

こういう思考回路の連中から教わる子どもが気の毒でならない。

これが教育現場である。


・ブラック化の原因は「○○主義」と「○○主義」

教育現場は、ますますブラック化している。

昭和終わりのバブル期には、民間企業の給料が爆上げしているのに教員の給料が上がらず、バブル崩壊による不景気が続いたら民間企業に合わせて給料が下がった。

おまけに、安定しているというだけで、世間の公務員バッシングもこの頃から始まり、役所関係の職員は、クレーマーの被害に遭い、教員はモンスターペアレントの勢力に悩まされてた。

平成初期までは、教員には時間の余裕があり、プライベートでも教員同士の交流が豊かだったと聞くが、平成の後半からは、民間企業と同様にリストラが始まったり、年齢構成のバランスが欠けたり、年金の関係で新規採用を減らして期限付き講師(1年契約の教員)を増やしたり、子どもの多様化やモンスターペアレント対策のために、だんだん教員1人当たりの仕事量が増え、給料の割には「ブラック」な職場と化してしまった。

さらには、変な評価制度も導入され、管理職がやたら形にこだわるようになった。

仕事量の増加、世間への対策、評価制度といった、教育委員会や管理職が保身に走る3つの悪、もっと言えば「減点主義」と「マイナス思考」が現在の「ブラック化」を引き出している。

変な教員が増えるのも仕方ないのかもしれない。

次の章からは、実際の教育現場を暴露していくので、最後までお付き合いいただきたい。



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