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トイレ動作で評価しておきたいポイント②

先週の内容は
在宅復帰や在宅生活の維持のためにはトイレ動作がポイントとなることが多いと、お伝えしました。
そのためには家族や介護士がトイレ介助時に負担と感じている
・立位保持
・下衣操作
が安定するための評価・介入をしていくことが大切です。

今週はまだ触れていない
・下衣操作
について整理していきましょう。

1 トイレでの下衣操作の方法

トイレでの下衣操作の動作訓練をする場合、
まず2パターンに別れます。
それを決めるポイントは
・立位保持能力
です。
立位保持ができる場合には立位での動作訓練
立位保持に不安定がある場合には座位(便座に座っている状態)での動作訓練
となります。
しっかりと対象者の立位バランスを評価してから動作訓練を実施していきましょう。

2 立位で安定しての下衣操作にみてもらいたいポイント

立位での安定した動作のために、
まずみてもらいたいポイントが体幹です。
その体幹の中でも特にみてもらいたいのが腹筋群です。
よく、『立位保持のためには抗重力筋では?』と質問を受けますが、
静的バランスの場合は抗重力筋なのですが、
動的バランスになると腹筋群が優位に働いてきます。
実際に筋の活動をみていくと

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(引用:下衣着脱における身体機能についてより)

となっており、体重移動が生じた時には、腹筋群が優位に働きます。

3 まずは何からすればいいのか?

では、腹筋群の中でも何を評価してけばいいのでしょうか?
私は臨床において、腹斜筋を必ず評価していました。
下衣操作では体幹が捻られる動作となります。
その動作を安定して実施するためにも
腹斜筋の働きが重要です。
内腹斜筋において体側の体幹を安定させ、外腹斜筋において体幹を回旋させていく。
この動きに注目してもらいたです。

そのため、しっかりと腹斜筋のMMTを測定しておきましょう。

4 まとめ

いかがだったでしょう?
下衣操作においてポイントとなるのが、
・体幹、特に腹筋の機能
です。
こちらを評価し、機能的に整っているのか?を判断し、動作訓練につなげていきましょう。
何度もお伝えしていますが、トイレ動作は在宅生活でポイントとなる動作の1つです。その中で傾向を掴み、しっかりと介護者の負担を軽減できる様にその方の評価をしていきましょう。

ぜひ、臨床で意識してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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