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筋力訓練のポイント③

前回、前々回と筋力訓練のポイントとして、
効果的な回数について整理していきました。
臨床上のポイントも絞れてきているのではないでしょうか?

では、今回は、
『そもそも筋肉はどう収縮しているの?』
を生理学に沿って整理していきましょう。

これを知ることで、より筋力訓練が有用的になります。

1 筋肉を収縮されるには?

筋肉が収縮するためには、
活動電位が生じ、筋小胞体膜からCaイオンが放出されます。
放出されたCaイオンはトロポニンと結合し、アクチンとミオシンが反応させます。
アクチンとミオシンが滑走することで筋肉が収縮します。

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(引用:看護のためのからだの正常・異常ガイドブックより)

つまり、筋力訓練を実施さるためには、筋肉が収縮するためのCaイオンがしっかりと身体内に蓄えられていることが重要です。

2 活動電位とは?

では、筋肉が収縮するためには、筋小胞体膜に活動電位を伝達する必要があります。
活動電位とは
細胞に刺激が入ると脱分極が起こります。
脱分極が閾値を超えるとNaイオンチャンネルが開き、細胞外のNaイオンが細胞内に流れ込み細胞内の電位はプラスになります。
その後、Kイオンが細胞外に流れ再び静止電位になります。

スクリーンショット 2020-11-24 6.31.29

(引用:看護のためのからだの正常・異常ガイドブックより)

ここのおいてのポイントは、
筋肉が収縮するためには、
・Naイオン
・Kイオン
が身体内に蓄えられていることが大切です。

3 臨床上で意識したいポイント

上記の様に筋収縮が生じるためには、
・Caイオン
・Naイオン
・Kイオン
がそれぞれしっかりと身体内に蓄えられていることが重要です。
この状態を把握するためには
血液データをしっかりとチェックしておきましょう。

このデータを無視して筋力訓練を実施しても、
対象者は筋収縮が生じにく状態にあるため、
期待した効果が低くなってしまいます。

4 まとめ

臨床上、筋力訓練を実施する前に
しっかりと血液データをチェックしておきましょう。
データによっては方向性が変化することが多くあります。

この様に生理学を理解しておくことで、
臨床上わかることが多くなります。
ぜひ、生理学を臨床に出た今だからこそ復習してみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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