動作分析でわかること
臨床1年目の時
『この人の立ち上がりはここが原因!』
動作を見て判断できるようにならないといけない!
と考えていました。
作業療法士になり臨床10年目の現在は
『動作を見て原因を把握するのは無理!』
とはっきりと言えます。
では、動作分析でわかることってなんでしょう?
本日はこちらを整理していきましょう。
1 動作分析で原因はわかるのか?
例えば、立ち上がりを見ただけで、
『この人は骨盤前傾が困難だから、腸腰筋の筋力が原因だね』と断言することはできるでしょうか?
本当に骨盤前傾の困難さは腸腰筋から来るものでしょうか?
確認しないと、問題点として抽出は困難です。
つまり、骨盤前傾ができない原因をROMやMMTなどを測定し、
仮説を立て、検証した結果
問題点の抽出となります。
つまり、動作分析で問題点を確定することは不可能です。
2 動作分析でわかることは?
では、なぜ動作分析をするのでしょうか?
そしてその動作分析でわかることは何でしょうか?
私は、動作が”できているか?できていないか?”の2択しかないと考えています。
つまり、立ち上がりの時に
・骨盤前傾ができているか?できていないか?
・離臀はできているか?できていないか?
・股関節伸展はできているか?できていないか?
と見ていき、そのできていない動作を把握することが
動作分析だと考えています。
3 どうすれば評価と繋がるのか?
動作分析の結果をどう評価とつなげるのか?
上記でお伝えした通り、
動作分析の結果、できていない動作を把握を把握したら、
次に、その動作に必要な要素を評価していくのです。
つまり、立ち上がりで骨盤前傾が困難と把握したら、
骨盤前傾に必要な要素を1つ1つ評価していくのです。
これが、動作分析と評価のつながりだと考えています。
4 まとめ
動作分析でできることは
”できていない動作を把握すること”
です。
まずはしっかりとその人の動作を見て、どこに困難さがあるのか?を把握してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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