筋力訓練のポイント
療法士として、プログラムに組み込む事の多い
筋力訓練。
臨床上、
・お尻上10回
・キッキング10回
・立ち上がり訓練10回
など実施することが多いのではないでしょうか?
しかし、その回数は適切なのでしょうか?
今回から、筋力訓練の概要について整理していきましょう。
1 筋力とは?
筋力は以下のように定義されています。
・随意的な筋収縮によって起こる筋の張力
・筋が収縮した時の張力の大きさ
・筋繊維の太さや収縮した筋線維の数によって決まる
・筋力には、筋持久力と筋パワーがある
(引用:運動療法学 障害別アプローチの理論と実際より)
ここで注意するべきことは、
筋力には2種類あり、対象者は
・筋パワーが低下しているのか?
・筋持久力が低下しているのか?
を明確に分けておくことです。
これにより、自分が実施するリハビリプログラムの目的も明確になり、
プログラムに必要な
・運動の種類
・回数
もわかりやすくなります。
ちなみに、今回は筋パワーについて整理していきましょう。
2 筋肉を動かすことでの変化とは?
では、筋肉を動かすことで、生理学的にはどのような変化が生じているのでしょう?
(引用:運動療法学 障害別アプローチの理論と実際より)
筋パワーが向上するために
高負荷、短時間のストレスがかかることにより、収縮力を高めため蛋白質の合成が高まり、筋繊維が増え、筋が肥大していきます。
この筋繊維の変化を生じさせることが必要となってきます。
3 適切な回数とは?
筋繊維に変化を生じさせるために必要な回数はどのくらいなのでしょうか?
(引用:レジスタンストレーニングより)
上記によると、最大収縮力の60〜95%の筋力にて3〜15回繰り返すことで筋肥大が生じるとされています。
回数に開きがありますが、おおよその目安として筋疲労が生じるまでと言われています。
つまり、60〜95%において、疲れるまで実施するのが筋力訓練の回数の目安になります。
4 まとめ
筋パワーを向上させるためには
筋繊維に変化を起こさないといけません。
そのためには、
最大収縮力の60〜95%を目安にその人にあった回数を実践していきましょう。
ぜひ、臨床で意識してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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