見出し画像

ICFで評価する必要性とは?

学生時代に評価実習・臨床実習で利用した人が多いICF(国際生活分類)
学生時代は
『指定されたから・・・』と無理やり項目を埋めていました・・・
そんな人は多いのではないでしょうか?
なぜICFでその人を見ることが必須になっているのか?
本日はそれを私なりに整理し、そして臨床に出た今だからこそICFで評価を進めてもらいたいですね。

1 ICFとは?

2001年から使用が始まったICF(国際生活機能分類)。それまではICIDH(国際障害分類)が広く利用されていました。
どのような違いがあるのでしょうか?

ICIDH(国際障害分類):機能・形態障害→能力障害→社会的不利
という一連の流れであり、その人の機能面に注目した考え方です。

ICF(国際生活分類):生活機能というプラス面からみるように視点を転換し、さらに環境因子等の観点を加えた
つまり、機能面だけではなく、様々な側面からその人にあった生活機能を注目した考え方です。

2 様々は側面とは?

ICFがICIDHと最も違う観点が背景因子ではないでしょうか?
背景因子とは以下の2つの項目です
(c)環境因子(Environmental Factors)
(d)個人因子(Personal Factors)

つまり、その人が今まで、そしてこれから生活していく上で、疾患や障害だけではなく、その他どのような条件が整っているのか?をしっかりと考えていくことが様々な側面です。

3 具体的にはどのように?

私は生活期で働いていたOTでした。
ICFの中でも特に注目が個人因子や環境因子です。
例えば
『糖尿病を罹患している人』とICIDHだけでみていくと
・生活指導
・食事指導
・運動療法
などがすぐに考えるアプローチ方法でしょう。
でも
『糖尿病を罹患し、甘いものが大好きな100歳の人』となるとどうでしょう?
個人因子を加えるだけでも様々なことを考慮していく必要があることに気づきます。

4 まとめ

今、リハビリは”その人を見る”ことが大切になってきています。
この”その人を見る”ためには疾患や障害だけでは足りません。
その人が過去・今・未来にどのような生活をしていたのか?しているのか?していくのか?を考えるためにはICFの幅広い視点が大切になります。
臨床に出た今だからこそ、機能面と一緒に背景因子まで考えてリハビリを進めていくことが大切だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

------------------------------------------------

追伸:
リハカレでは臨床教育機関として、臨床が充実して楽しくなるための様々な研修会を行なっています!
現地開催以外にも「臨床お役立ちコラム」や、「時間と場所を選ばず勉強できるWebセミナー」なども充実させていますので、勉強したい方はHPをのぞいてみてください♪

【リハカレ公式HP】
https://iairjapan.jp/rehacollege/




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?