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上腕骨大結節の触診

今回から上腕骨の触診を整理していきましょう。
上腕骨は”肩甲上腕関節”と”肘関節”を構成しており、それぞれ繋がりがあります。肘に不全がある場合肩関節に影響が生じ、肩関節に不全がある場合肘関節に影響が生じます。
それぞれしっかりと触診ができることで、不全の原因を考えられるようになっていきます。
ぜひ触診を整理し、臨床につなげていきましょう。

1 触れることの臨床意義

大結節が触診できることにより、臨床ではどのように活かせるのでしょう?私は具体的に以下の2点になります。
・結節間溝のランドマーク
・関節包内運動の状態把握

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結節間溝は上腕二頭筋長頭腱が走行しており、肩関節周囲炎などでは疼痛が生じやすい場所となります。また、肘関節の安定性が失われると上腕二頭筋が過剰努力してしまい、やはり疼痛が生じやすくなります。
結節間溝にある上腕二頭筋腱は確実に触診できると評価の幅と信頼性が向上します。

肩関節の関節包内運動、つまり臼蓋上腕リズムはしっかりと評価できることで可動域制限の要因を抽出することが可能となってきます。
臼蓋上腕リズムが不全を起こしている場合、肩関節の評価として1st.2nd.3rdの各ポジションを測定していく、とう流れがしっかりと可能となります。やはり確実に触診できることが重要ですね。

2 大結節の特徴

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いつもお話していますが、自分のイメージと実際のイメージの差をしっかりと埋めていきましょう。
私も含め、多くの人が間違えやすいのがイメージしているサイズよりも大きいということです。
大結節は約2横指分の幅があります。そのイメージを持って全体を触診していくことが重要です。
ぜひ、大きさを意識して触診してみてください。

3 触診方法

では、実際にどのように触診していけばいいのでしょうか?
大結節は外側に位置しています。そのため外側上顆より頭側にたどっていくことで触診が可能となります。
①外側上顆を確認
②外側上顆より頭側にたどり、骨隆起を見つける
③内外旋で確認

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この時のポイントは大結節の大きさを把握するためにも、内外旋を大きく動かし全体を確認していきましょう。

4 まとめ

いかがだったでしょう?
臨床上、触診を練習する時には
・触れる箇所のイメージ
をしっかりつけて取り組んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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