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4クール制で効果測定するメリット
ジャイロ総合コンサルティングの渋谷です。
割と大事なこととして引き際の見極めだと思っています。
大抵のことは、引き際を間違えることでより事態を大きくしてしまう。
それだけ引き際って難しいものなのでしょう。
サンクコストという言葉があるくらい、今までかけた時間や労力を失うのが怖くて辞めることができない。損失回避の法則が働くわけです。ちなみに損失回避の法則とは、人間の心理として「得をすることの喜び」よりも「損をすることの痛み」のほうが2倍以上強く感じる傾向のことです。
だから一度始めたことはなかなか辞められないし、過去の栄光に引きずられて同じようなことを続けてしまう。
この引き際を明確にするためにはいくつか方法論があるのですが、まずは「見えない」ものを「見える」ようにすること。
見えないものに対して、人は不安を感じ、それに固執するようになります。僕が営業をやっていたころ、不安な商談に臨むときは、普段は絶対に使わない資料をたくさん準備しますし、今でも講師として不安材料がある講座の場合は資料の枚数が増えますw。不安になると人は、何かしら抱え込んでおきたくなりますし、余計なことをしがちです。
結果のイメージ(見える化)が見えないことで起こる現象。
引き際も同じで、見えないから引くことができない。とすれば、現状の成果や今後の可能性を具体的に書き出したり、数値化するなど、見えるようにしてみることです。
そこで4クール制の話になります。
なにかの取り組みを始めるまえに、実施期間を4分割し、4クールに分けてからスタートする。開始したら1クールごとに、実施内容、成果、前クールとの差異を具体的に書き出して振り返りをする。これを4回繰り返し、4クール終了時点で継続か撤退かを決めるという方法です。
4クールにすることで、少なくとも4つの時点を時系列で見える化(グラフ化)されます。グラフ化されれば、このまま同じように継続した結果はどうなるか?という道筋が見えやすくなります。このまま進んでも先がない、このまま進めば可能性が広がる。という通常では見えないはずの「未来」が見えるようになるわけです。
途中で振り返る。大切ですし、基本の基ですが、意外と振り返りできていない人が多いです。何かを始める前に設定しないと動かないですし、クールとクールの間の振り返り期間を作ってから開始してくださいね。
こうやって引くべきタイミングを明確にすることで、辞めるもの、続けることを見える化してみてはどうですか?