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”日本人”はどこから来たのか
みなさんご機嫌よう。もーやんです。
本日は読書感想文。私がここ最近で面白かった本の上位に入り、久しぶりに購入した本。前後半の2回に分けてご紹介♪
『世界史とつなげて学べ 超日本史
日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史』
○ダーウィンが『種の起源』を発表した頃、吉田松陰は処刑された
超・日本史が教科書と一番違うところは、時間軸で世界と日本が分かること。
面白いのは、やっぱりここ。
神話~近代まで、ミトコンドリアの解説から始まる本書では、世界のできごとも交えた日本史をざっくり知ることができるの。
時間軸で繋げると、各国の思惑も透けて見えてくる。日本書紀の編纂者は『どちら側』なのか。幕府はなぜ宣教師を弾圧したのか。幕閣の奔走もじわじわ読み解れる気がする。。。
語呂合わせで数字と意図不明な法令を暗記するつまらない日本史が、人情や息遣いまで想像できるドラマになるの(*'▽')
○日本人はどこから来たのか
ロマン溢れるテーマですね。自分の起源を知ることは、壮大で、自分1人の後ろに何人の人物が居て、どんな人生があったのかドキドキします。これまでを知ることで、これからを考えるというか。
日本人の起源については、先住民説や混血説など諸々あったようですが、現代においては、割と決着がついたようで。
答えは本を読めば分かりますが、「なるほど」と思ったことがあるの。
はい!今からネアンダルタール人ね!
はい次!これからは現生人類ね!
はーい!こっから縄文人でーす!君は100%弥生人!
なんてことはなかった。ということ。
考えれば当たり前よね。笑
生き残るための旅。お互いを見初めて、子を残す。本にするために年表で区切っただけで、行間には存在した人それぞれのドラマが。人種も区分も関係なく、生きる人々の動き。素敵(*´Д`)
○アイヌと混血
関連して、アイヌ人や琉球人、本土日本人の起源も明かされます。
誰が先住民とかではなく、共通のルーツは同じ縄文人のグループD(シベリアから地続きに当時の日本半島に来た)の人々。
彼ら縄文人達が、各地で他の人々と混血したことによって、それぞれ生まれていったそう。
例えば、オホーツク系の人々と縄文人が混血したのがアイヌ人。というように。
興味深いのは、コロボックル神話はオホーツク人のことを指すのではないか、という説。文化を残す手段は、やっぱり民話よね。ロマン!
○中央アジア共通の祖先はチンギス・ハン
征服と支配の歴史は、DNAにも刻まれるのね。。。
中央アジアから中国北部にかけて一六〇〇万人が共有する特有のY染色体があり、その共通の祖先は、十三世紀の大征服者であるチンギス・ハンだという結論が出ました。
他にも、ペルーの先住民のY染色体はヨーロッパ系が95%だそう。
これは、インカ帝国の男性を虐殺し、女性に子を残したのは征服者のスペイン人だったということ。まざまざと見せつけられるようで、ちょっと怖い気もする。
○やまとことばの起源
その点、日本人は縄文人と弥生人の男女がゆるやかに混ざったそう。
『漢民族の圧力から逃れたグループ』のように、各地から集まる人々と先住民たちが共存していたのね。
「やまとことば」は南インドのタミル語とポリネシア系の縄文語との混成言語である。
今も論争が続く説らしいわよ。でも、私も著者の言う通り、訓読みと音読みが共存していることこそ、色んなグループが共存できた証だと思うの。
和を重んじる国民性は、生き残りの戦略だったのかも。
○何がこんなに面白いのか
まだまだ、本の第1章にしか触れてません。神話すら始まる前。
でも、面白いでしょ?
RPGのように、キャラクターが見えてくる感じ。
この後の章も超・面白いです。蘇我馬子とか聞き覚えのある人も出て、金銀、船、帝と大陸外交、周辺国の盛衰が次々に。どんどん読めるの。
『黄金の国ワークワーク』
この単語だけだと謎で、ふざけてるみたいだけど、ちゃんとマルコポーロに繋がるとか。
知ってる情報と知らない情報が混ざる。知ってる事柄が横軸でつながる。パズルみたいな、ゲームみたいな楽しさのある本。
次回も、面白かったところを抜粋してご紹介しますね☆