オーディオガイドのすすめ
みなさんご機嫌よう。もーやんです。
先日、国立西洋美術館の『ロンドンナショナルギャラリー展』を鑑賞してきました。というわけで、本日は感想とオーディオガイドの素晴らしさについて綴ります。。。
○ロンドンナショナルギャラリーって?
元はロンドンにある市民のための美術館『ナショナルギャラリー』。ゴッホの『ひまわり』や『睡蓮』、レンブラント、ゴーギャン等、所蔵されている数々の有名な作品達が、今回日本で展示されることになりました。
すべて、日本初公開の作品。東京(終了)と大阪(開催中)の2か所で展覧会があり、結構気合が入っています。
チケットの値段も大人「1,700円」とお高め。本家の『ナショナルギャラリー』は入場料無料なのに! 笑
ルーブル美術館より安いけど、規模が違うからなー…うん。やっぱりお高い。けど、入ると分かります。設備・機材・宣伝・グッズ・人件費・賃料…etcが相当かかっていそう。
また、特別展のチケットで常設展も行けるので、お得感もあります。私はもったいないのですべてを入念に周りました。11時に行き、ノンストップで鑑賞し4時頃帰りました(* ゚∀゚)
○オーディオガイドのすすめ
まず、私の持論。
どこに行っても、オーディオガイドがあったら借りた方が良いです。
500円~700円辺りなので、お高く感じますよね。分かります。
が、美術館・博物館・寺院・観光において、存分に楽しむなら必須だと思います。
歴史、経緯、裏話、ストーリーのすべてを知らないまま見るのと、解説を受けるのでは、面白味が違う。注目する場所が分かる。印象も180度変わったりします。
あと、女子にどや顔で解説できますよっ。
これは冗談としても、耳と目で観て面白いと、友達に話せるほど記憶に残ります。これって、結構おもしろいと思うの。
というわけで、今回も借りて鑑賞。オーディオガイドのおかげで楽しめた作品をご紹介しましょう。
○最低な旦那。『天の川の起源』
こちら。一見、宗教画っぽくてスルーしそうですよね。
「え?どういう状況?」とよく分からず、「はーん」とチラ見して、スーッと通り過ぎそう。
実は、
『ギリシャ神話の神様が、愛人(人間)との間に生まれた子に永遠の命を与えようとして、奥さんである女神が寝てる隙に母乳を吸わせようとしてる図』
なのです(*´Д`)
なんてことなの!旦那さんサイテー! 笑
そして、ビックリして起きた女神の母乳は上下に噴射。空に上がったお乳は『天の川(ミルキーウェイ 笑)』となり、地にこぼれたお乳は『白百合』となったそうな。
ガイドのおかげで、強烈なインパクトをもたらした作品でした。。。
○サスペンスの女王『シドンズ夫人』
シェイクスピアの悲劇『マクベス』でマクベス夫人を演じたサラ・シドンズさんの肖像画。
迫真の夢遊病や鬼気迫るヒステリーで観客を恐怖に陥れた美女。
ある時、洋服の仕立てに行った時のこと。
「これは洗えるのかしら…?」
と呟いただけで、周囲が凍り付いたそう。それだけでヒッと怖がらせるなんて、まさにサスペンスの女王 笑。
オーディオガイドのおかげで、興味深いエピソードも知ることができるのよ( ≧∀≦)ノ
○ロラン前・ロラン後
この絵はクロード・ロランが1644年に描いた『海港』。私に、『ロラン前』『ロラン後』という年表区分をもたらした作品。
古代神殿風の建物を足してみたり、太陽光を上手く活用したり、当時の流行りのファッションを描いたり、とても現代的なの。
他の絵を見るとき、
「えっ、この絵ロランより100年も後なのに、こんなに古めかしい描き方してる!宗教画とかのっぺりしてる!なんで!」
と新たな楽しみ方をもたらしてくれました。楽しい。
○有名どころについて思うこと
もちろん、見たいです!
なぜ有名なのか気になるから。
でも、ひまわりも睡蓮も、ほどほどに観るくらいで十分と思いました。
知られざる半生を知ることは、作品の観方も変える面白み。でも、ロマンスに浸る前に人が多いのが苦手。。。(/´△`\)
それでも、生で見れて良かった(*´∀`*)
○美術館の周り方について思うこと
声を大にして言いたいのです!
好きな順番で回って良いと思うの。
もちろん、意図された配置だから準じるけど、混んでたらちょっと後回しにしたり、さっきのが気になったら戻ったり・・・自由に見るのが良いよね。
今回も、8割進んで概要がつかめたところで、一番最初に戻って、気になったところを見直して楽しみました。
そうすると、ゾーンの雰囲気がより分かったり、「ロラン後なのに随分のっぺりしてるなぁ」と気付いたりするの。楽しい。
そうして存分に周って楽しむと、「チケット代、安いくらいだったな」と思うので不思議( *´艸`)