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「ジャズ・ロフト」を観て来ました。

「MINAMATA」を観て、水俣を撮る前のユージン・スミスという人が気になって、この映画は絶対に観たいと思っていました。


「MINAMATA」で消化しきれなかった部分を、この映画を観ることで解消することができました。なるほど、そういう背景があっての「MINAMATA」のあのセリフだったのか、というような。
なんとなく思ってはいたけれど、「MINAMATA」でのジョニー・デップは、かなりユージン・スミスに寄せていたのだと、改めて思いました。もともと似ているのかもしれないし、ジョニー・デップがユージン・スミスを好きなことと関係があるのかもしれないし、役に関わらず、そういう役作りをする俳優だからなのかもしれないし、そのすべてかもしれません。
ユージン・スミスが写った写真でそう思ったのはもちろん、録音されたテープの再生を聞いたときに、あれ?これジョニー・デップ?あれ?そんなわけないよね、ドキュメンタリーだもんね、ご本人だわ、あれ?これご本人だっけ?と一瞬わけがわからなくなったのでした。

ユージン・スミスが写真とどう向き合っていたのか、とか、音楽家ばかりの場でどうしていたのか、とか、参考になりました、と言いたいところだけれど、参考にできないくらい、当たり前だけれどレベルが違いすぎました。
写真に憑りつかれているとしかいいようのないくらいの熱意。そしてそれがしっかり作品に反映されている。写真と相思相愛だったのだな、と思います。

同時期に公開されている2つの映画ですが、私は、「ジャズ・ロフト」を観てから「MINAMATA」を観たほうが理解が深まると思いました。両方観たいけれどまだどちらも観ていない、という方には、その順番で観ることをおすすめします。

この映画のパンフレットも購入したのに、まだ読めていません。これから読みます。

「ジャズ・ロフト」は、地区によっては、もう上映が終わっているようです。上映予定期間を確認していただいて、観たい方がどうぞ逃さず観ることができますように。


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蛇口ひろこ
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