見出し画像

「じゃがいも」のお寺話65 南都六宗

奈良時代の日本の仏教には南都六宗と言われる宗派がありました。

法相宗(ほっそうしゅう)
華厳宗(けごんしゅう)
律宗(りっしゅう)
三論宗(さんろんしゅう)
成実宗(じょうじつしゅう)
倶舎宗(くしゃしゅう)

法相宗
①開祖:道昭(道照、道紹)(南伝)
②開宗:不明(660年以降)
③本尊:法相曼荼羅図、弥勒菩薩など
④本山:大本山 興福寺、大本山 薬師寺
⑤中興:玄昉(北伝)
道昭が遣唐使として唐にわたり玄奘三蔵から法相教学を学び、飛鳥寺で法相宗として広めたのが始まりとされる。

華厳宗
①開祖:審祥(審詳)、(道璿、良弁)
②開宗:736年?
③本尊:毘盧舎那如来
④本山:大本山 東大寺
⑤中興:ー
審祥が遣唐使として唐にわたり法蔵から華厳宗を学び、良弁に招かれた審祥が東大寺(金鐘寺)で講義を行ったのが始まりとされる。

律宗
①開祖:鑑真
②開宗:753年?
③本尊: 本尊なし(毘盧舎那如来、釈迦如来)
④本山:総本山 唐招提寺
⑤中興:ー
鑑真が中国から日本に渡来して広めたのが始まりとされる。

三論宗、成実宗、倶舎宗は他の宗派に統合されてしまっています。奈良時代には学問として仏教が学ばれていたので宗派というより学派のようなニュアンスが強いと聞きます。そのため1人の僧侶が複数の宗派を学ぶことも普通だったようです。

いいなと思ったら応援しよう!