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【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第2章 帝国分割
こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。
今回もディアドコイ戦争について話していきます。
前回はペルディッカスとメレアグロスの対立と、新国王・アリダイオスの誕生までを見てきました。
アリダイオスが国王についたものの、アレクサンドロス大王ほどの強いカリスマ性や統率力がなかったため、家臣に支えられ、またマケドニア帝国の大部分が家臣によって分割統治されることになりました。
今回の記事では時間はあまり進まない代わりに、一度立ち止まってアレクサンドロス大王の旧家臣団、つまりディアドコイがどのような地位や領地をもらったかを順に見ていこうと思います。
①ペルディッカス
前回も出てきている、アレクサンドロス大王亡き後の後見人で、バビロン会議の主導者でもありました。最大敵対勢力のメレアグロスを倒したことで、マケドニア帝国の実権を握ることに成功し、摂政に就任しました。
②セレウコス
アレクサンドロスに仕え、彼の死後はペルディッカスに味方しました。ヘタイロイ(アレクサンドロスに仕えた重装騎兵)の隊長に任命されました。後になってセレウコス朝ペルシアを建国する人物です。
③カッサンドロス
ペルディッカスから近衛長官に任命されます。彼も近いうちにディアドコイ戦争の中心人物の1人となっていきます。
④アンティパトロス
マケドニア本国にとどまっていたためバビロン会議には参加できなかったものの、アレクサンドロス大王とその父・フィリッポスにも仕えた長年の重臣で、アレクサンドロスの死後マケドニアとギリシアの大部分の統治を任されました。
⑤リュシマコス
トラキアの統治を任されました。
⑥アンティゴノス
フリュギアの統治を任されました。アレクサンドロスの死亡した時点で60歳近い帝国の重臣でした。戦の傷により片目しか見えていなかったとか。
⑦エウメネス
カッパドキア地方周辺の統治を任されました。こちらも老齢で、アレクサンドロスとその父の2代に仕えてきました。
⑧プトレマイオス
エジプトの統治を任されました。アレクサンドロスの幼馴染で、彼の生涯の中で彼に最も近い人物の1人でした。
他にも帝国の東部では多くのペルシア人領主が統治を任され、半ば独立状態の地域も出てきました。
このように、アレクサンドロスの旧臣やペリシア人領主に分割され、巨大帝国マケドニアはアレクサンドロス死後直後から一体感を失い始めました。
ここまで紹介した人物の名前を聞いてもほとんど誰だコイツ?となってしまうかと思いますが、今後ますます登場してくる超重要で超面白い人物なので、ぜひ今後の記事を楽しみにしていてください!
では、また。